2024年6月19日 (水)

感想戦の様子です。

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(勝った山根女流三段。難しい場面はあったものの、基本的には有利なまま寄せきった)

082_800 (敗れた矢内女流五段。


82手目△3四桂は悪手だったと振り返った)

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(感想戦は16時20分頃まで行われた)

本日の中継は以上で終了です。ご観戦、ありがとうございました。

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図は終盤戦、△3四桂に対して▲3五桂と打った場面です。△4六桂に対して▲4二歩からの攻め合いが生じて牽制しており、桂の打ち合いで先手が得をした好手との評判です。結果的には先手がリードを保ち、この▲3五桂ではっきり先手優勢になったと見られています。

016_800(山根女流三段が攻め合い勝ちか)

7414時過ぎ、後手の矢内女流五段が3四にいた銀をいいタイミングで追い返して、攻め合いに持ち込みました。▲6九銀と打って先手がリードを保っているか、すでに難しい戦いになっているかといわれています。

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(矢内五段。かなり攻め込まれていたが、何とか互角の勝負に持ち込めたか)

50昼食休憩明けから中央で戦いが進んでいます。▲7五同歩は△7六歩▲8八角△8六飛で後手がよさそうです。先手はひるんでは駄目で、▲6五歩から強く戦いたいと本日、東京・将棋会館で対局立会人を務める佐藤義則九段は話しています。以下、△同桂に▲5四歩として角を取らせての攻め合いが一案です。009_800 (先手の山根女流三段。強く戦えば、3四銀が攻めに働いてきそう)

12時40分、対局が再開されました。

046_800(12時35分頃には両対局者が席についていた。山根が一度離れて、対局再開直前に戻ってきた)

050_800(対局再開。矢内女流五段は△6五歩とした)

051_800_2(山根は少考で▲6八飛と対応)

4512時、この局面で矢内女流五段が12分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲山根47分、△矢内1時間11分。昼食注文は山根女流三段が「肉豆腐(山椒) 弁当」(鳩やぐら)、矢内女流五段はなし。対局は12時40分から再開されます。

040_800(昼食休憩時の香雲)

041_800(矢内女流五段が残って考え続けていた)

36戦型は先手の山根女流三段が飛車を振っての対抗形。先手は中飛車ではなくても5筋の位を取りにいき、後手の矢内女流五段も玉形整備を優先しました。

図は11時過ぎの局面。玉形整備が終わって、後手が5筋の位に反発していきました。(1)▲5四同歩△同銀ならこれからの将棋。怖いのは(2)▲4五銀で、3四歩を助けようとするとドツボにはまる恐れがあり、△5五歩か△5五角として、▲3四銀と出させる進行が予想されます。

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(後手の矢内五段が動いた。5筋の位を奪還して収められば後手有望となりそう)

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(先手の山根女流三段は10分弱の少考で▲4五銀といった)

第14期リコー杯女流王座戦本戦トーナメント(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)から、矢内理絵子女流五段-山根ことみ女流三段戦を中継します。対局は6月19日(水)に東京・将棋会館で行われます。各3時間(チェスクロック方式)。切れたら1手60秒の秒読み。先後は振り駒で決められます。
本局の中継は独楽が担当いたします。よろしくお願いいたします。