攻防手 加藤女流四段が嫌みをつけているものの、里見女流王座が冷静に対処しています。図は▲5三角と打った場面です。△4八竜(▲同金に△4一金▲同と△6八飛から迫る狙い)には、▲3一角成△同玉▲3二歩から詰むため、後手は△2一金と逃げるしかありません。これで先手は銀の質駒を解消できました。また5三の角は先手玉が5六から上部に逃げ出したときに、6四にカナ駒を打たれる筋を先受けした意味もあります。 (伊藤若冲の羅漢石。約20体あり、表情は様々だ。対局者も一局のうちに様々な感情を味わう)