大胆な桂跳ね 戦型は西山女流三冠が三間飛車、伊藤女流四段が居飛車で対抗形になりました。早めに角交換があって駒組みに入りましたが、一段落したところで▲8五桂(25手目)が大胆な桂跳ね。目を疑ってしまいますが、△8五同飛に▲8六歩から8筋を逆襲する狙いで部分的な手筋です。後手としては桂を取って駒得を主張するか、相手にしないで陣形整備を進めるか、2つの方針があってどちらも有力。前者は激しい戦いに、後者は穏やかな流れになります。