▲宮澤アマ-△武富戦は、後手優勢で最終盤に入りました。中継室には田中寅彦九段が来訪し、対局立会人の佐藤義則九段と検討しています。
佐藤義九段「△7六桂▲7七金△8八銀▲6九玉△7七銀成で勝ちかと思いきや、△7六桂が詰めろじゃなさそうですか。中原先生(中原誠十六世名人)なら『驚いたね』といいそうだね」
田中寅九段「いかにも、いいそうですねぇ」
佐藤義九段「後手勝ちだと思うけど、どうやったらいいかわからない」
田中寅九段「時間がなかったら負けてしまうね。時間があっても、何かすっぽ抜けたら危ないなぁ。とりあえず、わからないから△2二歩と受けますか。まあそういう『わからないから』が逆転につながってしまうことがよくあるんだけど」
図で武富女流初段は手を止めています。このまま押し切れるでしょうか。