2023年6月14日 (水)

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▲和田女流二段-△鈴木女流三段戦は鈴木女流三段が角のにらみを生かして先手玉に迫っています。5筋を支える土台になっている角を狙った△3六銀(68手目)は部分的に厳しい攻めで、角を逃げると△5五歩▲5七金△5六金でそれまで。角のラインが急所です。和田女流二段は▲7七金打と埋めて粘りに出ました。やや苦しい手ですが、辛抱してチャンスを待ちます。

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Joryu_ouza20230614010181▲宮澤アマ-△武富戦は、後手優勢で最終盤に入りました。中継室には田中寅彦九段が来訪し、対局立会人の佐藤義則九段と検討しています。
佐藤義九段「△7六桂▲7七金△8八銀▲6九玉△7七銀成で勝ちかと思いきや、△7六桂が詰めろじゃなさそうですか。中原先生(中原誠十六世名人)なら『驚いたね』といいそうだね」
田中寅九段「いかにも、いいそうですねぇ」
佐藤義九段「後手勝ちだと思うけど、どうやったらいいかわからない」
田中寅九段「時間がなかったら負けてしまうね。時間があっても、何かすっぽ抜けたら危ないなぁ。とりあえず、わからないから△2二歩と受けますか。まあそういう『わからないから』が逆転につながってしまうことがよくあるんだけど」

図で武富女流初段は手を止めています。このまま押し切れるでしょうか。

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Dsc_5664(対局再開前)

Dsc_5681(対局が再開され、ややあってから△4四同金を指す)

Dsc_5687(宮澤アマは少し考えていたが、武富女流初段がチェスクロックのボタンを押し忘れていたことに気づく。指摘された武富は慌てて押してから「失礼しました」と一礼した)

Dsc_5694(▲2四飛と走る)

Dsc_5695(武富女流初段は上ずりそうな陣形をうまくまとめたい)

Dsc_5701(女流王座戦2局は飛燕・銀沙で行われている)

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12時、鈴木女流三段が約18分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲和田女流二段49分、△鈴木女流三段1時間9分。昼食は鈴木女流三段が鴨せいろそば(ほそ島や)、和田女流二段がゴーヤーチャンプルー弁当(鳩やぐら)をご飯半分、惣菜なしで注文しました。対局は12時40分に再開されます。

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