2022年7月 6日 (水)

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16時30分頃の局面。後手が駒損ながら成駒を寄せて、先手陣に迫らんかとしている場面。先手は▲4二馬とスパートをかけました。以下△同金に▲3一銀の王手金取りの攻めを敢行。先手が寄せきれるか、後手の反撃が間に合うか、寄せの段階に入りました。

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16時頃の局面。先手が駒得を果たしたものの、後手も成駒を作り、先手陣にぶつけようかというところ。先手がスパッと決められるか、後手の攻めが間に合ってくるか。そろそろ終盤戦となりそうです。

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51角と銀の交換から、後手は銀を守りに使い、先手は▲4一角と攻めに打つ流れ。図の▲5四歩は振り飛車らしい嫌みのつけ方で、△5四同金には▲7四角成、△5四同歩には▲5三銀△5五金▲7四角成で、どちらも7四に作れて、先手がまずまずの展開でしょう。先手が有利になるか、後手がこらえられるかという状況です。

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(上田女流四段が振り飛車の技を見せる)

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両対局者が角を自陣に打ち合い、陣形整備が続いていたところ。13時36分、後手の和田女流初段が△6五歩と突きました。先手はこのまま銀を取られるわけにはいきません。▲5五銀と上がるか、▲5七銀と引くか、▲5五歩と突くかの三択があり、いずれにしても、銀交換や角交換が行われて、中盤戦に入りそうです。

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(後手の和田女流初段が△6五歩と仕掛けた)

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12時、この局面で上田女流四段が11分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲上田1時間12分、△和田47分。昼食注文は上田女流四段が「ゴーヤチャンプルー弁当(ごはん少なめ)」(鳩やぐら)、和田女流初段が「山椒ポークカレー(ごはん半分)」(rico curry)。対局は12時40分から再開されます。

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(昼食休憩中の盤面)

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第12期リコー杯女流王座戦本戦トーナメント(主催・株式会社リコー、特別協力・日本経済新聞社)から、上田初美女流四段-和田あき女流初段戦を中継します。対局は7月6日(水)に東京・将棋会館で行われます。各3時間(チェスクロック方式)。切れたら1手60秒の秒読み。先後は振り駒で決められます。

本局の勝者はベスト8進出です。


本局の中継は独楽が担当いたします。よろしくお願いいたします。

【棋譜】

http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/12/joryu_ouza202207060101.html

2022年7月 5日 (火)

Dsc_0777(鋭い寄せを決めて勝利した伊藤女流名人)Dsc_0785(敗れた中村真女流三段)

Dsc_0789(感想戦は別室で行われた)

Dsc_0786

Dsc_0781

以上で本局の中継を終了します。ご観戦いただきありがとうございました。

(生姜)