現在進行中の第11期リコー杯女流王座戦二次予選は、5月28日(金)に上田初美女流四段-岩根忍女流三段戦と塚田恵梨花女流初段-藤井奈々女流初段戦の2局が行われます。
対局場はいずれも東京・将棋会館で、10時対局開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒未満の着手となります。先後は振り駒で決定されます。
棋譜コメント・ブログ更新は飛龍、玉響が担当します。写真撮影は生姜が行います。よろしくお願いいたします。
【上田初美女流四段-岩根忍女流三段戦・棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202105280101.html
【塚田恵梨花女流初段-藤井奈々女流初段戦・棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202105280201.html




▲長沢-△加藤結戦は112手で加藤結女流初段が勝ちました。終局時刻は15時27分。消費時間は、▲長沢2時間19分、△加藤結2時間26分。勝った加藤結女流初段は本戦に進出しました。
加藤結女流初段がうまく攻めをつなげたようです。図の銀打ちが痛打で、後手が抜け出しました。
後手の加藤結女流初段が盤面を広く活用する攻めで優位を築いたようです。
局面は2図に進み、△2七銀が痛打になったようです。以下▲同金△4七金▲6六角に△6四歩とリズムのいい攻めが続いています。
昼食休憩再開後、加藤結女流初段の△3三桂に対して、長沢女流四段が▲7五歩(1図)と仕掛けました。以下△7五同歩▲4八角△7二飛▲4五歩△7六歩▲4四歩△同金▲7五歩△4二飛▲7六飛(2図)と進んでいます。ようやく戦いが始まりました。









両者ともに高美濃から銀冠に組み替えました。膠着状態が続くと思われましたが、長沢女流四段が▲7七桂と跳ねたのです。相手の飛車が7筋にいるため大胆な一着といえます。まずは△7五歩を心配する必要がありますが、▲同歩△同銀に▲7三歩がうまい切り返しになるようです。▲7三歩を飛車以外の駒で取ると▲7五銀で銀をタダ取りできます。したがって後手は△7三同飛ですが、▲6五桂と飛車取りに跳ね出す手が絶好で、△7二飛に▲7五銀と銀を取ることができて先手が成功です。振り飛車は左桂がうまくさばければ優位に立つことが多いため、ここから局面が大きく動くかもしれません。