2021年5月28日 (金)

現在進行中の第11期リコー杯女流王座戦二次予選は、5月28日(金)に上田初美女流四段-岩根忍女流三段戦と塚田恵梨花女流初段-藤井奈々女流初段戦の2局が行われます。
対局場はいずれも東京・将棋会館で、10時対局開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒未満の着手となります。先後は振り駒で決定されます。

棋譜コメント・ブログ更新は飛龍、玉響が担当します。写真撮影は生姜が行います。よろしくお願いいたします。

【上田初美女流四段-岩根忍女流三段戦・棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202105280101.html

【塚田恵梨花女流初段-藤井奈々女流初段戦・棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202105280201.html

2021年5月25日 (火)

Dsc_0329(勝って本戦進出を決めた加藤結女流初段)

Dsc_0331(敗れた長沢女流四段)

Dsc_0339(感想戦の様子)

Dsc_0341(迫力のある玉頭戦を制した加藤結女流初段)

本日の中継は以上です。最後までご観戦いただき、ありがとうございました。

20210525i後手の加藤結女流初段が盤面を広く活用する攻めで優位を築いたようです。

1図から▲3五同歩△3六歩▲同銀△3四歩として、玉頭から動きました。

20210525j局面は2図に進み、△2七銀が痛打になったようです。以下▲同金△4七金▲6六角に△6四歩とリズムのいい攻めが続いています。

ただ、後手の攻め駒も豊富ではありません。先手は相手の攻めを押さえてしまえば挽回することができそうですので、なんとか踏みとどまりたいところです。

20210525f昼食休憩再開後、加藤結女流初段の△3三桂に対して、長沢女流四段が▲7五歩(1図)と仕掛けました。以下△7五同歩▲4八角△7二飛▲4五歩△7六歩▲4四歩△同金▲7五歩△4二飛▲7六飛(2図)と進んでいます。ようやく戦いが始まりました。

20210525h

12時40分、対局が再開しました。

Dsc_0320(先手の利を生かしたい長沢女流四段)

Dsc_0318(相手の仕掛けを警戒して駒組みを進める加藤結女流初段)

Dsc_0319(再開後、すぐに△3三桂と跳ねる加藤結女流初段)

Dsc_0316(対局室の様子。記録係の斎田女流五段も振り飛車党)

20210525d両者ともに高美濃から銀冠に組み替えました。膠着状態が続くと思われましたが、長沢女流四段が▲7七桂と跳ねたのです。相手の飛車が7筋にいるため大胆な一着といえます。まずは△7五歩を心配する必要がありますが、▲同歩△同銀に▲7三歩がうまい切り返しになるようです。▲7三歩を飛車以外の駒で取ると▲7五銀で銀をタダ取りできます。したがって後手は△7三同飛ですが、▲6五桂と飛車取りに跳ね出す手が絶好で、△7二飛に▲7五銀と銀を取ることができて先手が成功です。振り飛車は左桂がうまくさばければ優位に立つことが多いため、ここから局面が大きく動くかもしれません。

Dsc_0281(緩急自在のさばきで優位を築きにいく長沢女流四段)