2020年7月27日 (月)

Img_6725(勝った加藤桃女流三段)

Img_6692(敗れた山口恵女流二段)

Img_6717(優位を築いてから手堅い指し回しで押し切ったようだ)

Img_6715(大さばきに応じたものの、と金攻めを許したのが痛かったようだ)

Img_6682(感想戦の様子。本局は自動記録システムでの対局だった)

本日の中継は以上です。

最後までご観戦いただき、ありがとうございました。

20200727f上の図から△4七角成▲同銀△5七金▲9二角に△7五歩(下の図)が厳しい攻めになったようです。5七に金を打ったのは馬を引かせないためで、馬のラインがずれれば△4九飛成が生じます。後手がはっきりと優勢になったようです。

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20200727e_3局面は激しい攻め合いになっています。△4四桂は角の利きを利用した△3六桂が狙いで、手持ちの銀と4七の質駒を見て、一気の寄せを狙っているようです。6九の角が急所に利いている分だけ、後手がペースを握っているのかもしれません。

20200727c_4昼食休憩の局面から▲6五桂△6六飛▲5三桂成△同銀▲6八歩(上の図)と進みました。先手が角桂を持ち合う大さばきに持ち込みましたが、△6九角▲7四飛に△8八歩成(下の図)で後手が切り返しました。以下▲8八同銀は△6八飛成が△8八竜と△4七角成を見せて調子がよさそうですが、▲7二飛成が先手になるため、どちらが読み勝っているのでしょうか。

20200727d_2Img_6666(前傾姿勢で盤上没我の山口女流二段)

Img_6676001(女流王座4期の実績を誇る加藤女流三段)

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12時、この局面で山口恵女流二段が7分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲山口恵53分、△加藤桃1時間1分です。昼食の注文は山口がゴーヤチャンプル・そうめん(鳩やぐら)でした。加藤の注文はありません。対局は12時40分に再開します。

Img_6568(加藤女流三段は昼食を注文せず将棋盤を見つめている)

20200727a先手番の山口女流二段が四間飛車を採用しました。最近は居飛車が多かったイメージですが、中飛車の採用もたまに見られます。対して後手番の加藤女流三段は角道を開けず引き角にして玉を銀冠に囲いました。知る人ぞ知る玉を固める手法で、後手はこのあと穴熊に組み替えることも考えられます。

本日は第10期リコー杯女流王座戦(株式会社リコー主催、日本経済新聞社特別協力)本戦1回戦の加藤桃子女流三段-山口恵梨子女流二段戦をお送りします。対局は7月27日(月)10時から東京・将棋会館で行われます。持ち時間は各3時間(チェスクロック方式)です。使いきると1手60秒未満での着手となります。先後は振り駒で決定します。

本局の中継とブログ更新は琵琶、写真撮影は文が担当します。よろしくお願いいたします。