2020年7月 1日 (水)

6314時頃の局面。先手が銀を渡した代わりにと金を作り、▲7一飛成の成り込みを見せています。現状は後手が銀得ですが、先手の飛成りからと金攻めや桂香を取る手が間に合ってくると、先手ペースになるでしょう。

後手には攻めるための手がかりが必要ですが、具体的な手段は難しそうです。△5七歩▲同金△3五歩▲同歩△3六銀が実戦的なもたれ方でしょうか。

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(本田女流三段はここからどのように手を作っていくか)

Joryu_ouza20200701020173▲中澤-△貞升戦は、先手が敵陣に角を打ち込んで猛攻に出ています。しばらくは、先手の攻め、後手の受けの図式で局面が展開しそうです。

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中澤女流初段は、序盤のじりじりした展開から一転して激しく攻め始めた。

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貞升女流初段にとっては、危険な局面が続きそうだ。

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▲藤井-△本田戦の戦型は先手中飛車になりました。図は10時40分頃、藤井女流初段が時間を使っている局面です。後手が穴熊を目指したところで、先手は居玉のまま攻撃を目指すかを決めるべきでしょう。

藤井女流初段は似た駒組みを過去にも採用していますが、相手が穴熊に組んできたのは初めてです。

【参考 第9期リコー杯女流王座戦 対塚田恵梨花女流初段戦(藤井勝ち)】

http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/9/joryu_ouza201906030101.html

振り駒は本田女流三段の振り歩先で「と」が3枚。藤井女流初段の先手となりました。

対局は定刻の10時に開始されました。

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(先手の藤井女流初段)

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(後手の本田女流三段)

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(本局では「リコー将棋AI棋譜記録システム」(リコー棋録)によって棋譜が記録されている)