2020年6月23日 (火)

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図は16時過ぎの局面。千葉女流四段は玉頭に戦力を集め、満を持して▲7四歩と突きました。3四金を相手にせず後手玉を直接攻める態勢に持ち込みました。後手の大駒が攻めに働いておらず、先手優勢は明らかです。室谷女流三段は苦しい流れになりましたが、踏みとどまれるでしょうか。

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図は15時頃、△3二金と上がって▲4三銀成を防いだ局面です。千葉女流四段は銀桂交換の戦果を挙げると6五、5四に銀を投資。後手の飛車を押さえ込みました。しかし先手は持ち駒を使い果たしており、歩切れも痛いところ。室谷女流三段としても我慢のしがいがある局面といえそうです。

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再開後、室谷女流三段はすぐに△8四歩(図)と突きました。次は△8五歩と突いて8六角を追い払う狙いです。この局面で千葉女流四段は50分以上投入しています。先手は5三へのにらみを維持するなら▲9六歩ですが、△8五歩▲9七角△9四歩と進んだときがまた悩ましいでしょうか。このあたりが勝負どころなのか、長考の応酬になっています。

Photo_10 (開始前の千葉女流四段)

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12時、図の局面で室谷女流三段が47分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲千葉女流四段39分、△室谷女流三段1時間20分。昼食の注文は千葉女流四段が玉子雑炊(鳩やぐら)。室谷女流三段の食事の注文はありませんが、買い出しでバナナを頼んでいます。対局は12時40分に再開されます。

なお対局者が考えているため、休憩時の撮影は控えさせていただきます。ご了承ください。

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図は11時前の局面。千葉女流四段が居飛車、室谷女流三段はゴキゲン中飛車に構え、後手が桂頭から動きを見せたところです。囲いはともに不十分な印象ですが、本格的な戦いに入るのでしょうか。

Photo_4 (室谷女流三段が先攻)

Photo_5(千葉女流四段はどう迎え撃つか)

おはようございます。第10期リコー杯女流王座戦二次予選より、千葉涼子女流四段-室谷由紀女流三段の一戦をお送りします。対局は東京・将棋会館で行われ、6月23日(火)10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。先後は振り駒で決定されます。

本局の棋譜中継とブログ更新は康太、写真撮影は玉響記者が担当します。よろしくお願いします。

2020年6月19日 (金)

以上で本局の中継を終わります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。

Img_1095(中村真梨花女流三段が本戦進出)

Img_1098(渡辺弥生女流初段は敗れたが中盤戦は負けていなかった)

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Img_1121(リコー棋録は最後まで問題なく一局を記録した)