図の局面では代えて△３五歩が有力と見られましたが、岩根女流三段は△７三歩と打って銀を追い払います。そして▲６五銀に△８七角と打ち込み、▲同銀△同飛成と竜を作りました（下図）。

しかし後手は角銀交換の駒損に加えて歩切れなのが苦しいところ。中継室の先崎九段は▲７七角や▲７八金と受ける手を指摘し、先手ががよくなったのではと見解を示しています。

（先攻されて苦しく思えた山口女流二段だが、盛り返してきた）