感想戦
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終局直後
(里見女流王座はシリーズを3連勝で防衛し、3連覇を達成した)
【里見女流王座の談話】
――里見女流王座、お疲れさまでした。本日の対局を振り返ってください。
里見 ずっと難しいかなと思っていましたが、途中で攻めに出られる形になったので、そこは少し指しやすくなったかなと。
――5筋に歩を垂らして、と金を作ったあたりはいかがでしょう。
里見 と金の分だけ、少し指しやすいかと思っていました。
――ストレートの防衛となりました。シリーズを振り返ってください。
里見 第1局はすごく難しい終盤戦になり、それを勝つことができました。2局目は方針に迷いがなく、指せたのがよかったと思います。
【清水女流六段の談話】
――清水女流六段、お疲れさまでした。本日の対局を振り返ってください。
清水 大局観の難しい将棋で、5五の位がどこまで生かせるかの将棋だったと思うんですが、本譜は生かしきれないままで、それが心残りであります。
――シリーズを振り返ってください
清水 全体的に自分らしい将棋、構想を出せたかと思いますが、それが結果に結び付けられなかったのは残念でした。いま持っている自分の力をすべて出せたので、満足はしていないながらも、自分らしさをご覧いただけたかと思います。
せっかくの番勝負なので、もう少し指してみたかったんですが。それだけが残念です。
里見女流王座が防衛
第8期リコー杯女流王座戦五番勝負第3局は里見女流王座が勝ち、シリーズ3勝0敗で防衛。3連覇を達成しました。
浮月楼(3)
浮月楼(2)
里見女流王座が勝勢
浮月楼(1)
浮月楼は、静岡駅から徒歩5分の場所にあります。繁華街のなかにありますが、中に入ると風情のある庭園が広がり、池の上には水上能舞台が設けられています。現在は結婚式場として有名で、将棋のタイトル戦はリコー杯女流王座戦以外に名人戦も実施されました。
もともとは、徳川幕府第15代将軍徳川慶喜が大政奉還の後、約20年に渡って居住していた屋敷跡としても知られています。