ーーお疲れさまでした。本局を振り返って、勝負のポイントはどこだったかを教えてください。
鈴木 長谷川さんは三間飛車か中飛車かで対策が難しかったです。本局は難しい将棋だったので、いいのかわからないまま疑心暗鬼になっていました。よくなったと思ったのは53手目▲4五同飛と飛車を切ってきたところですね。それまでは自信がなく、どう方針を決めていいかわからなかったです。
ーー勝ちを意識したのはどのあたりでしたか。
鈴木 72手目△6七歩成から▲3四桂△1一玉としたときに、1手余せるなと思ったところです。△6七歩成では△2五銀と打とうか迷ったのですが、△6七歩成がダメそうなら打つつもりでした。読んでみると歩を成って意外に大丈夫なのではないかと思い、本譜を選びました。
ーー本戦進出を決めた感想と意気込みを教えてください。
鈴木 女流王座戦は持ち時間が3時間で、1局1局勝つのもいっぱいいっぱいなので、1勝できたことがうれしいです。本戦は全力で戦っても勝てるかわからない大変な強豪がそろっていますし、すごくありがたいことだなと思っています。そうですね、昨年はベスト8で敗退してしまったので、またベスト8まで進んで一次予選のシード権をいただきたいな(笑)と。
ーーありがとうございました。最後にファンの方に向けてメッセージをお願いします。
鈴木 今回は中継が入ると聞いて、緊張してしまって食事もあまり喉を通りませんでした。中継が入って全国の皆さんに見ていただけるのはうれしい反面、プレッシャーでもあるので、また次に中継があるときまでしっかり実力をつけて、皆さんに恥ずかしくない将棋をお見せできたらと思います。
※写真の撮影には、リコーイメージング株式会社のPENTAX K-3 を使用しております。
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