【主催者あいさつ】
(古島正・株式会社リコー執行役員)
「リコーの古島でございます。ひと言ごあいさつさせていただきます。
女流タイトルは全部で6タイトルあるんですね。里見さんが5タイトル、そして加藤さんが1タイトルを持たれている。じつは加藤さんは奨励会員で、女流棋士ではないので、オープン戦にしか出場できないんですよね。オープン戦というのは、リコー杯と、マイナビ女子オープンのふたつしかないんです。それを加藤さんは去年までどちらも持たれていたと。そういう意味で、女流の中の頂上決戦が明日からこの高知で始まるということで非常にわくわくしております。
加藤さんは女流王座をこれまで4期も獲られていて、今回勝ちますとクイーン王座で別格の称号を与えられると。それを里見さんが止めて、最後のタイトルである女王も狙いにいくのか。加藤さんがオープン戦ですべてトップになるのか。そういったところで期待の高まる今シリーズでございます。
このあとの各種イベントも楽しんでいってもらえればと思います。どうもありがとうございました」
「皆さんこんばんは。ご紹介にあずかりました、日本将棋連盟の森内俊之でございます。本日はお忙しい中、第7期リコー杯女流王座戦五番勝負第1局の前夜祭にお越しいただきまして、本当にありがとうございます。
リコー杯女流王座戦は、先ほどもお話にありましたとおり、完全オープン制ということが大きな特徴の、将棋界最高峰の女流タイトル戦です。今期は女流プロ、アマチュア、奨励会員も含めて130名以上の参加をいただきました。その中で加藤桃子女王が勝ち上がりまして、昨年に引き続いての対戦ということになりました。
いままでのこの棋戦を振り返りますと、加藤女王が4回優勝、そして里見女流王座が2回優勝ということで、おふたりの強さが際立っています。今回は女流棋界にふたりしかいないタイトルホルダー同士の対戦ということで、女性の世界一を決める対局といってもよいのかなと思っています。こちらの会場ではイベントが開催されますけれども、そのほかにも各種メディアで取り上げられますので、注目を集める対戦になるのではないかと思います。
明日からの熱戦を期待いたしまして、私からのあいさつに代えさせていただきます。本日はどうもありがとうございます」
(書き起こし=虹記者、撮影=武蔵)