2016年7月21日 (木)

Photo_13▲中澤-△甲斐戦は展開は逆転し、先手が攻めて、後手が受けています。

形勢は少し前には先手がよさそうという評判がでしたが、現在はどうでしょうか。

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(中澤女流初段はうまく受け止めて、攻めに転じた)

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(甲斐女流五段は受けに回っていたが、この▲5三桂にはいい受けがなさそうだ)

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▲中澤-△甲斐戦は中澤女流初段が受け、甲斐女流五段が攻めの構図。▲7七桂と跳ねて、△6五竜を防いだところです。後手は2五竜をうまく玉頭に持ってこれれば攻めがつながりそうです。先手の▲7七桂は、竜の応援を防ぐためなら、8八角が止まることなど気にしていられないという手です。

▲8五歩と突かれる前に、後手が食いつけるかどうかという勝負になっています。

Joryu_ouza20160721010152 △5九角から△4八角成と後手が馬を作ったのが図の局面。「先手が困っているように見えます」と話すのは中継室を訪れた田中悠一五段。次は△3八馬がある。

Imgp0599 (序盤から積極的な指し回しでペースを握った室谷女流二段)

※記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。
 

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▲中澤-△甲斐戦は、いったん収まったものの、すぐに転戦。後手が2筋の突き捨てをとがめる動きを見せました。以下▲4五銀△2六歩▲2三歩△同飛▲3四銀△2七歩成▲2三銀成△2八と▲3三成銀△同桂の局面をどう見るかでしょうか。

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(甲斐女流五段は途中まで上記の順と同じように進めて、△3三同桂に代えて△1九と)

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(中澤女流初段は手を渡された)

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▲中澤-△甲斐戦も対抗形。甲斐女流五段が中飛車に振りました。

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中澤女流初段は6筋に位を張って、そこから銀を前進。防衛ラインを高い位置で引いています。後手の美濃囲いに進展性がなく作戦負けになるとされていた時期もあるようですが、現在では片銀冠という選択肢もあります。

この位を奪還にしにいくのか、落ち着いて駒組みを進めて悪くないと判断するのか、後手の対応に注目です。

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(初手▲2六歩を指す中澤女流初段)

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(2手目△3四歩を指す甲斐女流五段)

※記事の写真はPENTAX K-30で撮影いたしました。