(防衛を果たした加藤女流王座。女流王座は4期目の獲得となった)
--加藤女流王座、お疲れ様でした。一局の感想をお願いします
後手番でしたが、攻める態勢ができて自分らしい将棋が指せると思いました。しかしちょっと感情的に指してしまって。もっと読みを深くしないといけないと、指しながら反省していたんですけど……。最後は自玉が詰まないことを読みきって、見きれたのでよかったです。
--シリーズ全体を振り返っていかがですか
第6局まであるのは自分にない経験で、濃厚なシリーズでした。どの将棋も伊藤さんが押していて、伊藤さんのよさが出た将棋だったと思います。私が勝った将棋も負けていたことが多かったし、本当にどちらへ転ぶかわからないと思っていたんですけど、でも今日は絶対勝ちたかったので。シリーズ全体を通して充実していました。本当に勉強になって、今後に繋がりそうな番勝負だったと思います。
--これで女流王座を防衛となりました。感想をお願いします。
体調や技術面が不安定なところも多かったシリーズでした。しっかり指したいという気持ちがあったのにしっかりできなかったので、今度こそタイトル保持者としてちゃんと指したいと思います。
--伊藤女流二段、お疲れ様でした。一局の感想をお願いします。
そうですねぇ……。まずまずの展開だと思いましたが。うーん、明らかに最善手が指せていない、自分から悪くしている部分がありました。それが反省ですね。
--シリーズ全体を通していかがでしょう。
第6局ということで、年末年始は頭がいっぱいでした。ただ第6局まで指せたのが私にとっては印象的で。いままで本当にまさかまさかの連続で。シリーズは、自分にとってできすぎだったかなと思うんですけれども。しかしせっかく最終局まで来たので、もうちょっと……。加藤さんがおっしゃったように、私がよかった将棋もあったので、そこをちゃんと勝ちきれなかったのが、自分の実力不足なんだなと感じたシリーズでした。
--初タイトル獲得はなりませんでした
今回、タイトル挑戦できたのが自分にとってすごいいい経験になりました。なかなかできることではないと思うので、今後の成長にすごく繋がるんじゃないかなと思っています。これからまた、こうやって対戦ができるように頑張っていきたいと思います。