△3三角に▲6三成銀なら決戦が予想されていましたが、実戦は▲3七桂△9二飛。中盤が続いています。
▲4五飛の局面は、歩の枚数まで含めて駒の損得がありません。まだまだねじり合う展開になりそうです。
△3三角に▲6三成銀なら決戦が予想されていましたが、実戦は▲3七桂△9二飛。中盤が続いています。
▲4五飛の局面は、歩の枚数まで含めて駒の損得がありません。まだまだねじり合う展開になりそうです。
▲9八歩に△3三角が決断の一手。田村七段が一瞬、示していた手でした。▲6三成銀が両取りになりますが、△6五歩(参考図)と角のラインを生かして反撃する狙いです。
図から▲5二成銀△6六歩で猛烈な攻め合いになるので、△3三角は終盤に入ることを見越した一手ということになります。伊藤女流二段はどう応じるでしょうか。
控室の予想通り、伊藤女流二段は▲8三銀と打ちました。伊藤女流二段らしいB面攻撃です。▲8三銀は47分の長考で、▲消費時間は▲伊藤1時間58分、△加藤44分。
▲8三銀から△5二飛▲7四銀成△9六歩▲9八歩と進んでいます。
先手は後手の飛車を移動させ、▲8四成銀や▲7一角成の楽しみがあります。後手は端を詰めたこと、桂をさばいているのが主張です。
野月七段は将棋プレミアムの解説を担当。
藤倉五段は新聞解説で、関東奨励会の幹事を務めています。第42期棋王戦予選では、加藤女流王座と対戦することが決まっています。
図の局面で、伊藤女流二段が手を止めています。控室で▲8三銀が示されました。△7三飛なら▲8二銀不成で香を取りにいく狙いです。
(▲8三銀△7三飛▲8二銀不成の変化図。成香、と金ができるのは伊藤女流二段好みの展開だ)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。