加藤女流王座が早々に飛車先を伸ばし、力戦模様の相居飛車になりました。▲2六歩~▲2五歩は、加藤女流王座がこれまでの五番勝負でも何回か用いている作戦です。
加藤女流王座が3筋で「矢倉の理想形」を築きにいくと、伊藤女流二段は積極的な指し方で応じます。△5五歩(2図)から、▲同歩△7四歩▲4六角△7三角▲6七金右△3四銀(3図)。
歩を突き捨てて弾みをつけ、自分の玉頭から動いています。伊藤女流二段らしい指し回しです。動きのある展開になったことで、控室の検討が盛り上がっています。
(控室で検討中の千葉幸生六段) (左から田中寅彦九段、飯野七段。「△5五歩はノータイムかあ」と田中寅九段が驚く)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。