図は▲6四角に△同歩と取り返したところ。藤井九段は後手持ちです。37、38手目棋譜コメントを引用します。
・37手目 ▲6四角
「△同歩が急所です。△同銀ではよくありません。▲4六銀のときに早い攻めがありませんから。△同歩なら▲4六銀のときに△6五歩▲同歩△3九角を狙えるので後手十分です。これはどこにも書いていない秘伝です」と藤井九段。
・38手目△同歩
「おおー、さすがだ」と藤井九段。駒を中央に使うために△6四同銀としたくなるが、後手からの攻めが難しい。なので先手に▲4六銀から▲6一角とされて攻めを狙われたときに反攻しにくい。
29手目のコメントで藤井九段が後手持ちと判定したことを記したが、それはこのあたりの局面が想定されるからとのこと。