【両対局者挨拶】
【加藤桃子女流王座】
「皆さまこんばんは。本日はお忙しいところたくさんの方にお越しいただきまして本当にありがとうございます。第5期リコー杯女流王座戦五番勝負に対局者として来られたことは非常にうれしいです。実は2年前の第61期王座戦、羽生王座と中村六段の開幕局を観戦しました。そのとき大盤解説会に出させていただいたのですが、そのとき仙台市の皆さまに温かく迎えていただいたことが深く心に残っております。伊藤女流二段ですけども、親友でありながらも、最終的には同じ夢を持った同志でもあります。先ほどお話にありましたが、将棋を指す合宿で、当時小学生3、4年生だったんですけども、そのときに会いまして、そのあとに奨励会に一緒に入りました。リコー合宿が原点でありながら、明日からこの大きな舞台で指せることは感慨深いといいますか、ご縁を感じます。伊藤さんの魅力はなんといってもやわらかさだと思います。それに加えて芯の強さも感じます。私も体力は少し自信がついてきたので、明日は熱い気持ちを胸に一生懸命頑張りたいと思います。最後になりましたが主催の株式会社リコーさま、特別協力の日本経済新聞社さま、仙台市の皆さま、将棋ファンの皆さまには大変お世話になりますが、感謝の気持ちを込めて将棋を指したいと思いますので、明日からよろしくお願いいたします」
【挑戦者・伊藤沙恵女流二段】
「伊藤沙恵です。最初に主催の株式会社リコーさま、特別協力の日本経済新聞社さま、素敵な会場を用意してくださった仙台市の方々、関係者の皆さまには感謝しております。ありがとうございます。仙台には私が幼い頃に、プロ棋士の対局と同時に子供の大会が開催されていたときに一度だけ来たことがあるのですが、そのときは会場に本当に人がたくさんで、将棋が盛んなところなんだなと思ったことを覚えています。杜の都仙台といいますけれども、本当に緑が多くて素晴らしい地域ということを、この五番勝負の開催地に決まったときに思いまして、楽しみにして来ました。皆さま温かい方々ばかりで、本当にありがたく思っております。加藤さんとの番勝負ですが、このリコー杯女流王座戦に挑戦することが決まって、加藤さんと出会ったときのことを思い出しまして、あのときは本当にお互い小さくて、まさかこのような大きな舞台で対戦するとは夢にも思っていなかったと思います。初めての番勝負で、対戦相手が加藤さんということで、うれしく思っています。普段からすごくいい人で、いろいろな思いがあるんですけれども、盤の前では厳しく指して、できれば勝てればと思っております。このような舞台で指せること、うれしく思っております。よろしくお願いいたします」
【花束贈呈~記念写真】
(書き起こし=文)