【明日の展望】
島朗九段(右)
「今日は皆さん、加藤さんと伊藤さん、お二人の素晴らしい人柄にファンになったのではないでしょうか。明日の展望は若い方に任せたいと思います」
中村太地六段(左)
「棋士の中村太地です。明日の戦型予想、僭越ながらさせていただきました。加藤女流王座は居飛車党、横歩取り、角換わり、矢倉と何でも指す方なので、挑戦者の伊藤女流二段の作戦に合わせる形になると思います。伊藤さんは矢倉系の将棋を得意とされていて、自分の得意形を持っている方ですので、銀冠になるのではないかと私は予想しています。お二人とも実力が高くて、女性らしい凛とした戦いになるのではないかと楽しみにしております。私は大盤解説をさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします」
飯野愛女流1級(右)
「皆さんこんばんは。女流棋士の飯野です。明日の戦型予想は、加藤さんが居飛車で、伊藤さんは相手が居飛車なら居飛車で、相手が振り飛車なら振って、という形が好きなので、矢倉じゃないかなと思います。お二人は奨励会時代に何度も対戦していると思いますので、明日の対局も楽しみです。明日はイベントで大盤解説会の聞き手や指導対局、サイン会をさせていただきます。そちらのほうでも楽しんでいただければと思いますので、よろしくお願いいたします」
山口恵梨子女流初段(左)
「皆さまこんばんは。女流棋士の山口恵梨子と申します。伊藤さんとは6歳くらいのときから一緒に将棋を勉強していたんですけど、伊藤さんのお兄さんがすごく将棋が強くて、お兄さんとずっと将棋を研究したり、道場で指したりするうちに、どんどん受け将棋になっていったという話をうかがいました。攻め将棋の加藤さんと、受け将棋の伊藤さんと、矛と盾の戦いということで、すごく楽しみにしております。戦型は矢倉が見たいなと思っています。明日はイベントで大盤解説会の聞き手、指導対局をさせていただきます。明日もお楽しみいただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします」
森下卓九段(右)
「皆さまこんばんは、また失礼いたします。伊藤さんは最近の将棋を見た中で、純粋な居飛車党だと思っていたんですが、相居飛車や相振り飛車、『相』のつく戦型を非常に得意にしているんですね。加藤さんは切れ味の鋭い攻めの居飛車党ですので、相振り飛車になるということはないでしょう」
野月浩貴七段(左)
「将棋連盟の野月です。明日は日本経済新聞の観戦記を担当します。加藤さんはこの女流王座戦では絶対王者という位置づけで、いまさら何をいうこともないと思いますので、挑戦者の伊藤さんについて話をさせていただきたいと思います。実は伊藤さんが将棋を始めたくらいの頃からよく知っていまして、将棋連盟の子供スクールにずっと通われていて、私が講師をしていたときに、確か小学校に入るか入らないかくらいで、お兄ちゃんと2人でその教室に来られていました。なので8枚落ちや6枚落ちくらいからずっと将棋を指していたので、いま挑戦者としてここまで来たということが非常に感慨深いです。明日は伊藤さんが対抗形をあまり指さないということで、相居飛車、どちらかというと力戦に近い感じかと思います。挑戦者の伊藤さんは薄い玉で、中段まで出てきて入玉模様で戦うことが多いので、それに対して加藤女流王座がいいスタートを切れるかどうかが見どころかと思いますので、じっくり盤の横で観戦しながら、チェックしていきたいと思います。大盤解説にもちょっと顔を出すかもしれません。明日は一日、皆さんと一緒に仙台対局を楽しみたいと思います」
【閉会の挨拶】