2015年8月31日 (月)
勝利者インタビュー
── 連勝中の里見女流二冠に対して何か意識はありましたか?
伊藤 とりあえず自分のベストを尽くすことを心掛けていたのですが、前回の対局(第3期女流王座戦準決勝)は優勢の将棋を負けてしまい、それがずっと悔しかったので、リベンジの意味でも今日は勝ちたいなと思っていました。
── 今日の将棋を一局振り返っていかがですか?
伊藤 途中はあまり良いとは思っていませんでした。△6二歩(84手目)を見落としていて、本譜の順は仕方ないと思って進めていました。▲2四同角成(91手目)の局面でも攻め切れる自信はなくて、最後△7六香が詰めろになっていなかったので、もしかしたら勝ちになったかなと。
── 挑戦者決定戦に進まれた感想は?
伊藤 素直に嬉しいですね。
── 挑戦者決定戦(vs甲斐智美倉敷藤花)に向けての意気込みをお願いします。
伊藤 ここまで来たからには良い将棋が指したいですね。それで結果がついてくれば一番嬉しい。甲斐さんはこれまで何度もタイトルを取っている方ですし、過去2戦2敗なので、ぶつかっていく気持ちで臨みます。
感想戦
終局直後
伊藤女流初段が挑戦者決定戦進出
▲伊藤-△里見戦は、17時38分、103手で伊藤女流初段の勝ちとなりました。消費時間は▲伊藤女流初段2時間57分、△里見女流二冠2時間59分。勝った伊藤女流初段は、挑戦者決定戦で甲斐智美倉敷藤花と対戦します。
最終盤
時刻は17時を回り、97手目▲4三歩成まで進みました。互いに相手玉を目指して一直線の取り合いになりましたが、果たしてどちらが勝っているのか。いよいよ最終盤です。