【棋士紹介】
左から青野照市九段、深浦康市九段(立会人)、中尾敏之五段(大盤解説)、矢内理絵子女流四段(講演会・イベント出演)、井道千尋女流初段(記録係)、室谷由紀女流初段(イベント出演)
深浦九段 「先ほど検分を見たのですが、両対局者が少し照明が気になるということで少し時間がかかりました。ふたりは明日の17時頃の局面を想像しており、どうやら対局モードに入っていたようです。そういったところを見ますと立会人としては、本当に明日の熱戦が期待されるとういうか、ふたりが没頭している感じがして、いい風景だったなと思います。
加藤さんは里見さんを『里見先生』と呼んでいて、少し違和感があったのですが、本当に里見さんを追いかけていたんだなと感じられました。明日の第3局はまさに天王山。戦型は里見さんの石田流と予想しています」
中尾五段 「明日の戦型予想としては、加藤女流王座の居飛車対里見挑戦者の振り飛車だと思っています。おふたりの将棋は中盤から終盤が白熱した攻防でとても見ごたえがあります。その辺りを楽しんで頂ければと思います。明日、多くの方に大盤解説に来て頂ければと思います。よろしくお願いします」
矢内女流四段 「明日はまず午前中に、私ごときが皆さまを前にお話をするのは恐縮なのですが……、1時間半近く講演をいたします。そのあとに対局の方をしっかり勉強させて頂きます。正直に言いますと、今期はまだ里見さんのエンジンが掛かり切っていないと思っています。それが明日はマックスの状態にどれくらい上がっているかを楽しみにしています。おふたりはまだ若いのですが非常に戦略家の部分もあります。どのような戦型になるか、そういったところからも注目しています。明日は解説会も凄く面白いものになると思うので(中尾五段を見る)、ぜひ皆さん来てください」
井道女流初段 「明日は記録係を務めさせて頂きますので、私は対局者のサポートを出来ればと思っています。皆さまには、大盤解説や講演会で1日ぞんぶんに将棋を楽しんで頂ければと思います」
室谷女流初段 「今期の女流王座戦、私は大阪で行われた第1局に足を運ばせて頂きました。私にとっては歳が近いふたりの感想戦も生で見させてもらって、ほんとうに心を打たれました。このシリーズは初の奨励会員同士の対局ということで、とても注目しています。また関東、関西と奨励会は別で対局しているのですが、お互い女性ということでライバル視しているところもあると思います。戦型は第1局と同じように里見さんの石田流と予想したいと思います。明日は駒桜のイベント、大盤解説会もございます。皆さま、ぜひ足をお運び頂ければと思います」
(文章書き起こし=吟)
【閉会の挨拶】
リコージャパン株式会社 中部営業本部 静岡支社長 鈴木寿人
前夜祭の会場内にはリコー社の製品「インタラクティブホワイトボード」が展示されていました。矢内女流四段が電子ペンで落書きして楽しんでいます。
以上、前夜祭の様子をお届けいたしました。
明日は10時より対局が開始されます。どうぞお楽しみに。