「銀、銀ですか」 控室では△7三歩が検討されていましたが、里見女流四冠が7三に打ったのは銀。「銀ですか」とどこからともなく声が漏れます。▲8一と△同金▲8五桂が詰めろで、△8二銀と引いても▲6三歩成と詰めろが続きます。「△7三歩ならどちらが勝つかはわかりませんが、ぎりぎりの勝負になっていたと思います。しかし△7三銀では……」と野月七段。