2013年9月 6日 (金)

9

15時30分過ぎの局面。控室の検討通りに進んでいます。
先ほどの検討ではここから△7九と▲同金と進めていましたが、
そこで△7六歩から7七の銀を外されると後手玉に詰めろがかからなくなります。
「△7九とに▲同金と取らずに▲6一飛と打ったほうがいいですね。△7九と▲6一飛で次に先手から7四や7三に桂を打たれる手が厳しいので△7三歩を検討していたのですが、▲9五角(参考図)と出る手がピッタリです」と野月七段。

9_1

8

図は15時過ぎの局面。
控室では野月七段と宮田敦史六段が検討しています。
図から▲7二歩△8二金▲7一歩成△7九と▲同金△7八銀打▲6一飛(参考図1)に、

8_1

△7九銀成▲8一と△同金▲同飛成△同玉に▲7三桂(参考図2)で、
「あ、角がいるから詰みますね」と宮田敦六段。

8_2

参考図2から△8二玉▲8一金△7三玉▲6三歩成△8四玉に▲7五角があります(参考図3)。

8_3

△8五玉と逃げても▲8六飛△9四玉▲9六飛と追われて後手玉は詰んでいます。
「となると▲6一飛が必至級なのか。何かないの?」と野月七段。
再度参考図1に戻って検討をやり直しています。

0dsc_5712

7

図は15時ごろの局面。▲7一銀に△7二金とかわしたところ。
野月七段は▲7一銀に思わず小さく悲鳴をあげました。
「こわい手です。本田さんは▲5四歩から飛車を取りに行くつもりですね。
▲7六飛を入れてから▲5四歩と突くかわかりませんが、▲5四歩の瞬間は角道も通るし銀も落ちているしで、先手玉は寄せられてもおかしくありません」と野月七段は解説します。

5

図は14時20分過ぎの局面。検討では▲6六金が予想されていましたが、本田女流三段は▲6四歩と取り込みました。
控室では「度胸のある手」「性根の座った手」と好感触です。
▲6四歩は里見女流四冠の読み筋だったか、図から△5九歩成▲6五桂△同銀▲同金△6九とと一気に手が進みました。

6

「激戦です。間違いなくさっきよりは差が縮まっているはずです」と野月七段。

4

図は13時40分ごろの局面。△7七歩に▲同桂と取ったところです。
「ここからどうやるんだろう」と控室。
継ぎ盤に並んだのは△5八歩▲6六金△5九歩成▲7六金△5五飛(参考図)。
滝誠一郎八段、日浦八段、八代弥四段が検討していますが形勢は難しいようです。

4_1

0dsc_5687

0dsc_5683

(滝八段が中心となって検討が進められている)