千葉女流四段は▲6八玉と上がりました。▲6八金と受ける手も考えられたところですが、△7八銀の筋(参考図)が気になったのかもしれません。
▲7八同金は△6九馬▲4八玉△7八馬、▲5八金寄は△4六歩▲4八歩△5七馬(▲5七同金は△6九角成までの詰み)です。△7八銀の他にも△4六銀(△3七銀成から王手飛車の狙い)もあるので受けにくいと判断した可能性があります。
実戦は▲6八玉に△4三歩▲8四竜△8三歩▲8六竜△4六銀!
銀で遊び駒の桂を取りに行くので驚きの順です。
▲5六金△3七銀成▲同桂△同馬▲1八飛(下図)
ここでどう攻めるか。▲7七玉と逃げられると玉が広いので、後手は急いで攻める必要があります。中井女流六段の構想に注目です。
(猛攻している中井女流六段。銀桂交換の代償を得られるか)
※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。