2013年7月 4日 (木)

56図は14時30分ごろの局面。
馬を作った手が金に当たっていますが、「この金は逃げづらいですねぇ」と依田六段。
候補手を尋ねると「▲7四歩ぐらいしか見えません」とやや苦しげに答えてくれました。
以下△7九馬▲7三歩成△8八歩成に▲6三とか、先に▲2六桂(変化図)と打つか。
Hen2この検討をしている最中に、中村真女流二段は力強い手つきで▲7四歩と桂頭に歩を突き出しました。

52鈴木女流二段は飛車を逃げず、角を打ち込みました。
「飛車を逃げる展開ももちろんあったと思います。
△7一飛▲8二角△6一飛とかですかね。
この△6六角は次に△8八歩成を見た手ですね。
▲同飛は△同角成▲同金に△6八飛が嫌です。
かといって▲8八同金では振り飛車は全く勝てる気がしないです。
居飛車ペースですね」と依田六段。

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40大野七段「(ここで)▲7四歩に△8七歩はないのかな?」
依田六段「▲7七角は?」
大野七段「△7四飛で?」
依田六段「▲7五銀!(△同飛は▲3三角成から▲7五飛→変化図)」
大野七段「おー! かっこいいね、 ゆうちゃん」
依田六段「そうでしょ(笑)。振り飛車はさばきたいよね」
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同年代の二人で和気あいあいと検討をしています。

※この記事の写真はPENTAX K-30で撮影しました。

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依田六段は図の局面を「作戦の分かれ道」と解説します。
△8三飛と攻めに行くか、△4二金右と囲いに手をかけるか。
駒組み合戦になれば振り飛車も不満のない展開になりそうなので、
自分だったら△8三飛としたい、と依田六段。