両対局者が入場すると、会場では大きな拍手。壇上へ上がった二人へ、谷川九段が質問をしていった。
加藤 ▲5六飛(19手目)が早かったので何か用意があると思って、△4五角は相手の研究にはまらないために選びました。▲8五飛(33手目)のところで▲2一飛がわからなくて、昼食休憩のときはずっとその変化を考えていました。
谷川 勝ちを意識された局面はどこでしたか?
加藤 △6九銀(36手目)と打ったところで、勝ちではないですが、優勢を意識しました。
谷川 一局を振り返っていかがでしたでしょうか。
加藤 序盤から乱戦、激しい戦いになったのですが、その後落ち着いて指せたのでよかったと思います。
本田 気合負けしないように、やられたらやり返そうと思って指していました。今回は力が発揮できなかったので、第2局以降がんばりたいと思います。