図の局面で里見女流四冠が12分使って昼食休憩に入りました。
消費時間は▲里見1時間27分、△本田29分。対局は13時に再開します。
――昼食休憩の局面を見た泉七段の見解(棋譜コメントより抜粋)――
「早繰り銀に対して△4二飛は、先手の急戦を避ける意味で無難な指し方です。△6二玉からの右玉も自然な駒運び。先手はすでに▲3七桂と跳んでいるので、持久戦にはしない方針と見ます。仕掛けるなら、やや強引ですが、▲6八金~▲3八金~▲2六飛~▲3五歩という順が考えられます。強引ですが。ただ、桂が跳ねてある形でのこの仕掛けは、対四間飛車の急戦策くらいでしか見かけませんね」。先手は▲3八金~▲2六飛でキズを消せば▲3五歩と仕掛けることができるが、それでよくできるかは別問題。あくまで一例ということだろう。
「野獣流」で知られる泉七段、最近大流行の角交換にも一言。「角交換の将棋は、戦端が開かれるまでかなり神経を使い苦労もします。数年前から立会人野獣は、角交換の将棋を見ると面食らい目を背けてしまいます。30年以上前には、筋違い角なんていうのは200局に1局くらいの割合でしかなかったと思いますよ。正直言っておじさん棋士には、ついていくのが大変です。今日は私もたっぷり、皆さんと一緒に勉強するつもりです。再開後が楽しみです」。
(八雲)