(11月18日18時からホテル阪急インターナショナルで行われた前夜祭)
【谷川浩司・日本将棋連盟専務理事(九段)】
清水さんは20年間女流棋界のトップを走ってこられた方、一方の加藤さんは奨励会で研鑽を積んでいます。ここまで1勝1敗で改めて三番勝負になったわけですが、この第3局が1番の山場です。女流棋士と奨励会員という立場の違いや年齢差はありますが、ふたりは同じ一門です(清水女流六段は高柳敏夫名誉九段門下。加藤1級は安恵照剛八段門下で高柳名誉九段の孫弟子にあたる)。清水さんは日頃から加藤さんをかわいがっているし、加藤さんも一門の先輩として清水さんを目標にしてきました。明日は関西将棋会館でのイベントもありますので、お運びいただければと思います。
【松浦芳正・リコー取締役専務執行役員】
リコー杯女流王座戦は5月に一次予選の一斉対局があり、9月21日には清水さんと加藤さんが勝ち上がることになる準決勝が行われました。この日の東京は台風で、外が轟々たる中、皆さんは悠然と将棋を指しておられてコンセントレーション(集中力)がすごいなと思いました。控え室で見せていただいたが、一手一手がハラハラドキドキ、といういい勝負でしたが、私が感じたのハラハラドキドキよりもワクワク感ですね。次どう指されるか、指した結果がどうなるのかワクワクする、これが将棋の醍醐味ですね。
この棋戦を日本将棋連盟、日本経済新聞社と一緒にさせていただくのは光栄なことと思っています。ぜひ今日は楽しんで、明日も楽しんでいただいて、そして幸いにも第4局を行うことは決まっています。それも楽しんでいただきたいと思います。明日の熱戦を期待しております。
【永野健二・日本経済新聞社専務執行役員】
私ども日本経済新聞社は特別協力としてやっております。記事をきっちり載せて、この女流王座戦を盛り上げるのが最大の仕事です。おふたりご検討を祈りつつ、乾杯をしたいと思います。
(翔)