先手、攻め形を探す 図は11時25分頃の局面。後手が△4二玉と玉形を整えたところだ。見てわかる通り、後手は飛車先を突かず専守防衛の構えである。ここから先手はどのように攻撃隊形を組み立てていくかが工夫のしどころ。後手は△6四角を切り札にしつつ、先手の攻めをいなしていくことになる。単純な攻め合いにはなりにくく、先手の攻めが成功するかどうかが最大の焦点になるだろう。千葉女流四段はここで時間を使って考えている。 (長考中の千葉女流四段。写真は朝のもの) (文)