2011年7月 4日 (月)

勝利者インタビュー(上田初美女王)

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一局を振り返っていかがでしたか?
上田
古河女流二段が序盤で定跡に囚われない指しまわしをしてきました。それを結果的に咎めることができましたが、作戦的には良かったと思いましたが、自分の指し方がやや雑だったことと、掛けの際に誤算がありました。相手がそこをつく手順を見送ったため、そこからはやや優位に進めることができたと思います。
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61手目の飛車切りからは、好調でしたね。
上田
そうですね、あの局面ではこちらがかなり良くなったと感じていました。玉の堅さが違うことで、終局の形だけを見ると差がついたように見えますが、そもそもこちらは大駒が捌けるかどうかにかかっていました。そいった点ではうまく捌くことができたと思います。
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勝負どころは、それより前の段階だったということですね。
上田
この将棋は、居飛車側がいかに押さえ込んでゆくか?一方の振り飛車側は、いかに捌いてゆくかがポイントでした。
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ベスト8進出となりました。
上田
新棋戦の第1期目ですから、新鮮な気持ちで1局1局を戦っていきたいと思います。また。チェスクロックを使用しないで持ち時間3時間の対局は、他の女流棋戦だとありませんので、納得がいくまで考えられると思います。自分は新人王戦で経験がありますが、その経験を生かすことができればと思いますし、常々持ち時間の長い将棋を指したいとは思っていました。
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ファンに向けて一言。
上田
自分の力を出し切る将棋を心がけていきたいと思っています。また、自分の将棋がこのトーナメントの進行中にさらに進化できればと思っています。タイトルホルダーとしても恥ずかしくない将棋を指したいと思います。
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二つ目のタイトル奪取をファンとしても期待しますね。
上田
期待にそえるよう、頑張っていきます。