対局開始(1)
対戦成績
両者の過去の対戦成績は以下のとおり。(名前に色が付いている方が勝者)
竹部女流三段の7連勝で始まって、近年は矢内女流四段が6連勝中。
通算では矢内6勝・竹部7勝、先手7勝・後手6勝です。
戦型の「その他」はデータベース上の分類で、内容としては相居飛車の将棋から
竹部女流三段が序盤で仕掛けて乱戦になることが多いようです。
なお矢内女流四段は、昨年半ば頃から中飛車を多用していますが、
本格的に採用しはじめたのは、両者の最後の対戦以降のことです。
(牛蒡)
トーナメント表
矢内女流四段-竹部女流三段戦、午前10時より対局開始
第1期リコー杯女流王座戦、本戦トーナメント1回戦も残り2局となりました。
7月27日(水)は東京・将棋会館より、矢内理絵子女流四段と竹部さゆり女流三段の一戦をお送りします。
(写真左:矢内理絵子女流四段 写真右:竹部さゆり女流三段)
棋譜・コメント入力は文記者、ブログは牛蒡が担当します。
本日もよろしくお願いいたします。
(牛蒡)
伊藤沙恵奨励会2級インタビュー
―――本局を振り返って、いかがでしたか。
「対局は緊張していました。序盤は悪くなってしまった。(96手目)△8六桂のあたりは序盤がひどかったことを思えば、良くなったと思いました。最後は時間があったので焦らないように気を付けました」
―――数日前にマイナビ女子オープンの予選で負けてしまいました。
「マイナビで負けたことは自分のせいですが、相当悔しかった」
―――チェスクロックではない3時間の将棋を指した感想は
「二次予選のときのチェスクロックよりも時間が残りました。終盤で時間が残っていたので落ち着いて指せました」
―――ベスト8に進出しました。
「相手が強敵ばかりなので頑張らないといけません。悔いの残らないようにしたいです」
―――ファンに向けてひと言お願いします。
「次も自分の将棋を指して力を出し切りたいです」
(聞き手・銀杏、写真・八雲)
以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦誠にありがとうございました。
感想戦
終局直後
伊藤2級が勝利 2回戦進出
第1期リコー杯女流王座戦本戦1回戦 ▲石橋幸緒女流四段-△伊藤沙恵奨励会2級戦は17時42分、132手で伊藤2級の勝ちとなりました。消費時間は石橋2時間59分、伊藤2時間42分。
伊藤2級は2回戦で矢内理絵子女流四段-竹部さゆり女流三段戦の勝者と対戦します。
伊藤2級、慎重に決め手を読む
局面はハッキリ後手が優勢。ただし、まだ明快な寄りが見えているわけではなく、伊藤2級は慎重に時間を使って考えています。後手玉もまだ嫌味なところが残っているため、簡単に勝ちというわけではないようです。
(八雲)