本日は第11期リコー杯女流王座戦・本戦準決勝、伊藤沙恵女流三段-山口恵梨子女流二段戦を中継します。10時から東京・将棋会館(銀沙の間)で指されます。持ち時間はチェスクロック使用で各3時間。切れたら一分将棋。振り駒は伊藤女流三段の振り歩先で、結果は歩が4枚。伊藤女流三段の先手です。
棋譜コメントとブログ本文は牛蒡、写真撮影は玉響が担当します。
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/11/joryu_ouza202109060101.html
2021年9月 6日 (月)
2021年8月27日 (金)
感想戦
里見女流四冠が挑戦者決定戦進出を決める
▲加藤桃-△里見香戦は96手までで、里見女流四冠の勝ちとなりました。終局時間は15時48分で、▲加藤2時間57分、△里見2時間9分(チェスクロック使用)。勝った里見女流四冠は、次戦で伊藤沙恵女流三段-山口恵梨子女流二段戦の勝者と、タイトル挑戦権を懸けて争います。





上図は9三のと金を払った局面です。△5八とからの寄せが見えていますが、攻め急がずに、と金を払って自玉を安全にしました。里見女流四冠が反撃の種を摘み取る丁寧な指し回しを見せています。
上図は先手が端に手をかけた局面です。ここから△4七銀成▲9四歩△9八歩▲同香△9七歩▲同香△9八金(下図)と進みました。
飛車が下段から動くと、△2九飛成が生じます。端を攻められていますが、里見女流四冠は反撃のチャンスと見ているのかもしれません。この局面で加藤女流三段は残り時間が1時間を切りました。
ここまでの消費時間は、▲加藤1時間25分、△里見1時間34分。上図は1五にいた角を成り込んだ局面です。▲4八同金△同とで損な取り引きですが、そのあとの△2八飛成~△5八金が速そうです。勝負どころといえる局面を迎えています。
12時40分に対局が再開しました。再開して5分ほどで、▲3四歩に対して△2四角▲5五銀△同銀▲同角△4四銀まで進みました。

12時、この局面で昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲加藤1時間7分、△里見51分。昼食の注文は、里見女流四冠がイレブンのサービスランチでサーモンステーキ&カニクリームコロッケ、加藤女流三段は小雀弥のぶっかけうどん(肉めしつき)。対局再開は12時40分です。


上図は▲8六歩と突いた局面です。このあと、▲8五歩~▲3八飛~▲3九飛~▲8九飛と8筋に飛車を移動する構想が一例です。昼食休憩まであと30分ほどですが、午前中に戦いは起きるのでしょうか。