2018年12月 5日 (水)

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羽生竜王は24分使って▲7一金打(97手目)と敵陣一段目に金を打ちました。働きが悪いので、一般的には筋悪とされる金です。控室にも動揺が走りました。しかし、▲3一角という厳しい手を狙って受けにくい攻めのようです。大盤解説会では渡辺明棋王が「いよいよ後手が困った気がします。これはもうすぐ終わりますよ」と話していました。羽生竜王、会心の寄せとなるでしょうか。

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広瀬八段が△4四銀打(96手目)と受けた局面で、羽生竜王が時間を使っています。控室では田中寅九段と千葉七段が検討中。田中寅九段は当初「私は粘れません」と話していましたが、検討を進めて「容易ではない」と風向きが少し変わってきました。ここから▲5二金△同玉▲7二角△5五角▲7七歩△2一飛▲5四銀と後手玉に迫ってよしという話でしたが、そこで△7六桂(参考図)の一発があります。

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この桂を▲7六同銀と取ると、△5四銀▲同角成△8四飛で王手馬取りがかかって事件です。先手に決め手はあるでしょうか。

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羽生竜王が絶妙の手順を見せました。広瀬八段が△3一金(84手目)と引いて竜に当てたところで、▲3三桂△4二玉▲7六銀(87手目)が妙手順です。

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王手をかける▲3三桂は「形を決めて損」という類の手に思えるのですが、竜にヒモをつけたことで▲7六銀と歩を払う余裕が生まれました。先手は△2一金と竜を取られても、▲同桂成で次に▲3一角という厳しい狙いが残ります。戻って、△3一金には▲1一竜~▲2三桂が自然な攻めに見えるだけに、意表の順でした。

現地大盤解説会には渡辺明棋王が登場。この▲3三桂~▲7六銀について「控室ではまったく見えていませんでした。さすが羽生さんという視野の広さが出ている、プロが感心する3手1組です」と絶賛していました。検討陣の見解は「先手よし」に傾いています。

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15時、おやつが出されました。羽生竜王は「セル・ノワゼット」、丸柚餅子、オレンジジュース。広瀬八段は「セラヴィ」、加賀紅茶。「セル・ノワゼット」は珠洲の揚げ浜塩入りの塩キャラメルを使い、レモンのコンフィチュールとヘーゼルナッツを合わせたパウンドケーキ。「セラヴィ」はピスタチオ、ベリー、ホワイトチョコレートムースを使ったケーキです。

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加賀屋からバスで約30分、能登島に渡ると石川県唯一の水族館「のとじま水族館」があります。約500種4万点の海の生物を観察でき、イルカショーやペンギンの散歩、ラッコの食事などのイベントを楽しむことができます。

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