2018年12月 5日 (水)

絶妙の3手1組

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羽生竜王が絶妙の手順を見せました。広瀬八段が△3一金(84手目)と引いて竜に当てたところで、▲3三桂△4二玉▲7六銀(87手目)が妙手順です。

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王手をかける▲3三桂は「形を決めて損」という類の手に思えるのですが、竜にヒモをつけたことで▲7六銀と歩を払う余裕が生まれました。先手は△2一金と竜を取られても、▲同桂成で次に▲3一角という厳しい狙いが残ります。戻って、△3一金には▲1一竜~▲2三桂が自然な攻めに見えるだけに、意表の順でした。

現地大盤解説会には渡辺明棋王が登場。この▲3三桂~▲7六銀について「控室ではまったく見えていませんでした。さすが羽生さんという視野の広さが出ている、プロが感心する3手1組です」と絶賛していました。検討陣の見解は「先手よし」に傾いています。

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