カテゴリ「第26期竜王戦決勝トーナメント」の記事
夕食注文
夕食休憩
辛抱
17時30分ごろの局面。小林裕七段はじっと△8二歩と打って、馬の利きを遮断しました。
ただ耐えているわけではなく、次に△4六銀の狙いを秘めています。
千駄ヶ谷 夕景
17時ごろの局面
図は17時ごろの局面。
▲5五角に対して小林裕七段はさして時間を使わずに△2六歩と垂らしました。
進行の一例を棋譜コメントから抜粋すると、
「▲9一角成△2七歩成▲2九香の進行は、先手の馬と香の利きが絶大だ。
そこから後手が暴れるなら△3八飛成▲同金△同と▲同飛△6九銀▲同玉△4七馬と王手飛車をかける順だが、
以下▲5八飛△4八金▲6八金△5八金▲同金△2九馬(変化図)で駒の損得はないものの駒の活用度に差があり先手ペースだろう」とのことです。
検討通りの展開
富岡英作八段が来訪
長岡五段「ここから△3八角成▲同金△同飛成となっては先手玉が詰んでしまいます。先手は竜を残した形での二枚換えはしたくないので、3八を守るか飛車取りに何か受ける必要があります。▲3九金と寄って良ければ一番やりたいです。
▲3九金に△3八角成から行くと▲2八金△同馬で馬が遠ざかってしまうので、▲3九金には△3八飛成▲同金△同角成とやりますが、そこで▲6五桂(変化図1)と攻防に桂を跳ねて、それで先手が良ければそうやると思います」
15時半ごろ、本日の対局立会人を務める富岡英作八段が中継室を来訪し、
現局面について長岡五段と検討しています。
富岡八段「▲1六角△同角成▲同歩を入れてから△2七角に▲3九飛(変化図2-a)っていう手もありそうじゃない?以下△3七歩▲同桂△3六角成▲5五角(両香取り、変化図2-b)みたいな進行で」
長岡五段「▲3九飛も有力ですよね。▲3九飛は3八に数を足して守り、次の▲5五角に期待した手です。変化中に△3七歩を入れているのは、▲5五角が2八の飛車に当たらないようにした意味があります」
長岡五段「▲5五角のところで後手からうまい反撃があるかどうかですね」