カテゴリ「第26期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2013年7月 2日 (火)

23_3対局が再開され、図から△7四飛▲同飛△同歩▲2四歩と進みました。










 

27何とも難しい歩打ちで、放っておくとどこかで▲2三歩成△同金と後手陣を乱す狙いがあります。

対する後手も△2七歩成と成り捨てることができますが、先手陣を守っているのは銀なのでそこまで陣形は乱れません。

ただし▲2四歩と打った瞬間は何でもないので、後手は何かポイントを上げたい局面です。

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(小林裕七段は12時50分前には対局室へ戻ってきていた)

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(13時になり対局再開が告げられると、すぐに△7四飛を着手した)

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(対局再開から1分ほどで戻ってきた羽生三冠。すぐに盤面を見つめる)

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図の局面のまま12時10分になり、小林裕七段が1時間33分考えて昼食休憩に入りました。

消費時間は▲羽生14分、△小林裕1時間44分(持ち時間、各5時間)。

昼食の注文は羽生三冠が冷やし中華、小林裕七段がカレーライスに生卵追加(ともにほそ島や)。

対局再開は13時です。

 








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(24手目昼休前△93分)

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(互いの飛車が前線に踏みとどまっている)

19_2戦型は横歩取りへ。羽生三冠は飛車を引かずに戦う「青野流」を採用しました。

ここから△7六飛▲7七角△2六歩▲3八銀と進んで下図の局面。








 

2311時20分現在、ここで小林裕七段が30分近く考えています。













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▲3八銀に代えて▲2八歩(変化図1)と受けた前例は1局あり、その変化は後手の勝ち。













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▲3八銀に代えて▲3七桂(変化図2-a)とした前例は3局あります。
そのうち2局は▲3七桂以下△7七角成▲同桂△3三桂▲3八金△7四飛▲3五飛△4四角▲8五飛△8四歩▲8七飛△7七角成▲同金△9五桂(変化図2-b)と進んでいました。
戦績は3局とも後手の勝ち。










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(9時48分、小林裕七段が対局室へ)

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(9時54分、羽生三冠が入室)

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(振り駒も終わり、対局開始を待つ。ムンッと気合の入った表情)

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(こちらは自然体で)

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(両者礼をして、対局が開始された)

2013年7月 1日 (月)

いよいよ明日、7月2日(火)から第26期竜王戦・決勝トーナメントが開幕します。

開幕カードは羽生善治三冠(1組3位)-小林裕士七段(2組優勝)戦。

対局は東京・将棋会館にて10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。

本局の中継は、棋譜コメントを文記者が、ブログを野辺が担当します。 よろしくお願いします。

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