カテゴリ「第25期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2012年7月31日 (火)

Photo_22 写真は、本日の対局で三浦八段が使用している扇子と同じもの。
(将棋会館1階の売店コーナーにて撮影)

大山康晴十五世名人の「助からないと思っても助かっている」という言葉が揮毫されている。

三浦八段は若い時からこの扇子を使用しており、「厳しい局面においても、最後まで諦めず最善を尽くせば、道が開ける時もある」という意がある。

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22手目△3三銀の局面で三浦八段が25分考え、昼食休憩の時間に入りました。

後手玉は態度を決めず居玉のまま進めており、様々な可能性を残していますが、堀口弘治七段は「序盤は細かな駆け引きがありましたが、このまま穏やかに進めば前例のある局面に合流するのでは」と現局面を見ています。

現在の消費時間は▲三浦59分、△丸山58分。(持ち時間、各5時間)

昼食の注文は、丸山がさば味噌定食(みろく庵)。三浦がヒレカツ定食ライト、肝吸(ふじもと)。
対局は、13時に再開されます。


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(後手側から見た実際の盤。本日の対局で使用されている駒は、晴月作水無瀬書)

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(先手玉。「水無瀬」と書体が書かれている)

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(後手玉。「晴月作」と書かれている)

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Photo_14 本日、東京・将棋会館の対局立会人を務めるのは堀口弘治七段。

9手目▲5八金右までの局面【図】について、感想を伺いました。

堀口七段「現局面、後手は手が広いですね。少し例を挙げるだけでも、△9五歩と端を詰めるか、△4二飛と回るか。それとも△3三銀と居飛車で普通の駒組みをするかなど、色々な候補手があります。丸山さんは少し考えていますが、早くも今後の大きな方針を決める局面を迎えているのです」

また、堀口七段は、コンピューターのデータベースで本譜の8手目△9四歩でプロの公式戦における前例がなくなったことを確認すると「後手は一手半の損をしていますからね。(今は)昔とは将棋の考え方が変わってきている」とコメント。

早くも未知の局面に突入した本局、どのような展開になるのでしょうか。

4_2第25期竜王戦決勝トーナメント、丸山忠久九段-三浦弘行八段の対局が開始されました。
振り駒の結果は、三浦の振り歩先で「歩」が3枚。三浦の先手で、定刻通りに始まっています。

対局は、後手の丸山が4手目に△8八角成と角交換。一手損角換わりの立ち上がりになりました。

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(朝の将棋会館)

おはようございます。本日は第25期竜王戦の決勝トーナメントから、丸山忠久九段(1組4位)-三浦弘行八段(1組5位)の対局をリアルタイムでお届け致します。
この対局の勝者は、次に深浦康市九段と挑戦者決定三番勝負の進出をかけて戦います。

棋譜・コメントは烏、ブログ記事は梅が担当します。
本日も、1日対局中継をお楽しみ下さい。

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(将棋会館入り口、棋士もここを通って対局室に向かう)

2012年7月30日 (月)

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本局の棋譜

本日の中継はこれで終了いたします。
ご観戦誠にありがとうございました。

明日7月31日(火)は、準々決勝 丸山忠久九段-三浦弘行八段戦をお送りいたします。
どうぞお楽しみに。