山崎隆之七段と丸山忠久九段による、挑戦者決定三番勝負のスケジュールは以下の通りです。
第1局 8月16日(木)東京・将棋会館
第2局 9月6日(木)関西将棋会館
第3局 9月11日(火)東京・将棋会館
120手で丸山九段が深浦九段を下し挑戦者決定戦へ。丸山九段は2年連続の挑戦を狙う。終局は22時48分、消費時間は両者とも4時間59分。
図の局面で深浦九段が時間を使っています。
▲7七同桂が自然ですが、以下△同歩成▲同金に△7六桂(参考1図)が厳しい手。
△7六桂に▲同金△同飛▲7七歩は△7九銀(参考2図)から詰まされてしまいます。
そこで、△7六桂▲同金△同飛に▲2四角(参考3図)と王手で7九の地点を受けてどうかといわれています。
先手は飛車を成りこむことに成功し、攻めが切れる心配はなくなりました。
受け切るのが難しくなった後手が捨て身の反撃に出ています。
時刻は22時を回り、図の△8六歩に1分考えた丸山九段の残り時間は1分、深浦九段は23分残しています。
形勢は先手が押していると見られています。
21時50分頃、先手が▲1五香から香損ながら▲1一角と厳しく打ち込んだ手に対して、後手が△1二金とギリギリの受けを繰り出しました。攻めもギリギリ、受けもギリギリ、大熱戦が続いています。
21時25分頃、局面は終盤戦に入りつつあります。
△6六馬の王手飛車取りを見せられた先手は、受けずに▲7四歩と攻め合いを目指しました。△6六馬には▲9八玉と寄って飛車をおとりにして時間を稼ぐ狙いと思われます。先手の放った勝負手に丸山九段の応手は果たして。
21時30分頃、丸山九段は図から△7四同馬と応じました。一貫して丁寧に応じる丸山流の一手です。
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図は21時頃の局面。
残り時間は▲深浦54分、△丸山24分。
20時40分頃、本日の対局立会人の窪田義行六段が中継室に来訪したので見解を聞きました。
「△8三馬は次に△7五歩~△6七角成の狙いや、場合によっては△6一馬と引いて受けに活用する含みもあります。先手はどこかで歩を入手しないと攻めが難しいのですが、その手段が難しい。現局面は後手を持ちたい形勢です」(窪田六段)