カテゴリ「第25期竜王戦決勝トーナメント」の記事 Feed

2012年7月 4日 (水)

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図は21時頃の局面。大石四段は敵陣に竜と馬を作り、寄せの態勢に入りました。対する稲葉六段は▲5六歩と突き、玉の脱出路を作りながら△5五桂の一手詰みを防ぎました。現局面での残り時間は、▲稲葉42分、△大石41分。

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(20時30分頃の窓外)

(潤)

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図は20時30分頃の局面。この▲4七銀は5六から引かれたもので、△4六馬と△3八馬を受けた一手。棋士室ではここから△4六飛▲同銀△3八馬の一気の寄せが検討されている。△3八馬以下、(1)▲5九飛は△4七馬▲4八歩△6九金▲7八玉△5九金▲4七歩△6七桂成▲同玉△6九飛(参考図)。

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ここまで進めて、先手側に座る安用寺六段は「投了!」。
次に検討された(2)▲7九飛の変化も、△4七馬▲5八銀△4六馬(参考2図)で、

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安用寺六段「負けそうですか?」
豊島七段「はい、負けそうです」(一同笑い)
安用寺六段「連戦連敗やなぁ」

(77手目コメントより一部抜粋)

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(安用寺六段らの検討を見つめる豊島将之七段と香川愛生女流1級。豊島七段は6日(金)に、ベスト8進出を懸け藤井猛九段と対戦する。)

(潤)

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図は20時20分頃、稲葉六段が▲3八歩と受けた局面。棋士室では代えて▲4五歩の攻め合いが検討されていたが、稲葉六段の選択は耐え忍ぶ▲3八歩でした。

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(棋士室で奨励会員を相手に本局を検討する安用寺孝功六段(左))

(潤)

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稲葉六段は△4四飛と飛車を4二から浮いた手に対し、すぐに▲4六桂と打ちました。△6四金と逃げれば▲3三角成が飛車取りの先手で調子がいいですが、大石四段はすぐに△4六銀と取り、以下▲同金△6四桂▲4七銀△6六歩と進みました。最後の△6六歩が先手陣の急所を突く一手のようで、棋士室では『後手持ち』から『後手よし』に評価が変わりつつあります。

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(潤)

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対局再開後の一手は▲4五同桂。以下△同銀▲1五角(上図)までパタパタと手が進みました。▲4五同桂と桂を取ってから▲1五角と打ったのが稲葉六段の工夫で、棋士室に訪れた杉本昌隆七段や豊島将之七段は、「玉の安定感で後手持ちですけど、差が付いているというほどではないと思います」と一様に口を揃えました。▲1五角には△3二飛が自然な応対ですが、▲3三歩△4二飛▲4三歩△同飛▲5五桂△同金▲同銀(参考図)と進んだ局面は、1五の角が受けにも利いており、後手容易でない局面のようです。

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(潤)

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△4五桂(56手目)の局面で夕食休憩となりました。稲葉六段がどのような受けの手を繰り出すのか。注目の一手は夜の戦いに持ち越しとなりました。△4五桂までの消費時間は▲稲葉3時間44分、△大石3時間5分。対局は19時に再開されます。

(若葉)

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図は17時頃の局面。大石四段は飛車、金、銀の利きに焦点の歩を放ちました。対して▲4七同飛は△3八角。また▲4七同銀は△4五桂と気持ちよく攻め込まれるため、▲4七同金が有力と棋士室ではみられていますが、以下△4五桂▲1五角△3七桂成▲4二角成△4八成桂▲5二馬△同銀▲4八金△2九飛▲4九歩△3六桂(参考図)と進むと、次の△4八桂成が△6九金以下の詰めろで厳しく、後手指せるのではないかと言われています。

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(潤)

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▲4六金も少考での着手。稲葉の指し手も思い切りがいい。本局は読み少しでもほころびがあると一気に崩れてしまいそうな将棋。手の広い、指し手の選択が難しそうな局面で両者は決断よく指し進めていく。
ここで後手は(1)△3三桂と跳ねたいところ。棋士室では△3三桂▲7九玉で後手がどう指すか考えられていたが、はっきりとはわからなかった。一例として△3九角は、▲3八飛(▲5八飛は△4五銀)△5七角成(王手金取り)▲6八角△同馬▲同銀と激しいやり取りの後、3四銀取りが残る。この変化は先手が十分のようだ。
(2)△3二飛も考えられるが、「これはなんだか危なそうですね」と菅井竜也五段。△3五銀や△4五銀から3筋を突破する狙いだが、△3二飛には▲3六歩と打たれてうまくいかないようだ。(51手目コメントより抜粋)

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(昼食休憩時、稲葉六段の脇息に置かれていたハンカチ)

(潤)