カテゴリ「第23期竜王戦七番勝負第4局」の記事 Feed

2010年11月26日 (金)

(棋譜コメントより)

562年、大和(現在の奈良県)に仏教を広めに来た高麗の僧、恵便(えべん)は排仏派の物部氏らの迫害から播磨(現在の兵庫県、姫路・加古川周辺)に逃れた。恵便を慕う聖徳太子がこの地に来て教えを乞い、589年に刀田山四天王寺聖霊院と名付けられたのが鶴林寺の始まりと言われている。鶴林寺は寺が興された経緯などから「播磨の法隆寺」とも言われている。

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(国宝に指定されている鶴林寺の「本堂」)

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(聖徳太子をまつる「太子堂」。こちらも国宝に指定されている。)

(若葉)

昨日に引き続き渡辺明竜王がお昼に食べた加古川のご当地グルメ「かつめし」。

棋譜コメントやブログでも紹介されているが、どんなものか加古川市役所の広報協働課の方にお話を聞いてみた。(前夜祭にて)

 Kさん 「ご飯の上に牛カツを乗せて、そこにデミグラスソースをかけたものです。」

とのこと。加古川観光協会のホームページによると、盛るのは丼ではなく洋皿で、キャベツなどを添えてお箸で食べるのが一般的なのだそうだ。また、「かつめしマップ」は上記ホームページで手に入れることができる。

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(かつめしマップの表。加古川市内でかつめしを食べられるお店がズラリ。)

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(裏にはお店のQRコード)

(若葉)

63 64手目を渡辺竜王が考慮中に時刻が12時30分になり、昼食休憩となった。ここまでの消費時間は渡辺竜王が5時間56分、羽生名人が4時間56分。

両対局者のお昼の注文は、渡辺竜王が昨日と同じかつめし、サラダ、オレンジジュースという内容。羽生名人はじゃこ入り和風ピラフ、グリーンサラダ、コーンスープ、グレープフルーツジュースだった。

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(昨日に引き続き、渡辺竜王はかつめし)

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(羽生名人のじゃこ入り和風ピラフ)

(若葉)

控え室では熱のこもった検討が行われている。

現在控え室にいるのは、有吉九段、井上八段、久保二冠、稲葉四段、永瀬四段、菅井四段、村田女流初段。

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(豪華検討陣)

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(写真)は菅井四段。昨日王位戦で谷川九段との対局があり、控え室に訪れるとその話題に。

菅井四段 「いやー格が違いました」

井上八段 「よくわかったやろ~。研究会と実戦は違うからな。」

(若葉)

11時30分頃の対局室の様子(写真は控え室のモニターの映像)。

現在渡辺竜王が64手目を考慮中。羽生名人は席を外している。中盤の難所を迎え、控え室のモニターからはしきりに「いやぁ・・・」と渡辺竜王のつぶやく声が聞こえてくる。

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(前傾姿勢で読みに没頭する渡辺竜王)

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(ちょっと一息?)

(若葉)

Ryuou20101125_57 畠山成幸七段のチャット解説より
「△4四歩▲5四銀△同歩(参考1図)として、

Sanko02 (1)▲8三銀なら△9三飛(A)▲8二角成△3六歩(参考2図)。

Sanko03

Sanko04 (1)▲8三銀で(2)▲8二銀は△5五銀▲8一銀不成△8二飛(参考3図)。これは後手が手厚いかも。

Sanko05 △4四歩▲5四銀△同歩(1)▲8三銀△9三飛(B)▲8二銀不成△8三飛に、▲9一銀不成(参考4図)として△3六歩なら▲3四香。△3六歩で△5五銀なら▲同角△同歩▲4五歩△同歩▲3四歩と絡めるか。でも、少し先手が無理をしているようにも思えます」

(翔)

55_2 (55手目▲4五歩を見て)▲4五歩も早いですね。 開始して30分以内に7手も進みました。 珍しいのでは。


Photo_12 △3六歩だと▲4四歩△同銀▲9一角成(参考1図)なのでしょうか。以下、△同飛▲4四飛△3七歩成は、▲2四歩。


Photo_13 △3七歩成で△4三歩は▲5四飛△同歩▲4五桂(図)で大駒はないけど、先手が攻めきれそうです。

(若葉)