図は45手目▲2四歩の局面。43手目▲9七角に30分、続く△8五飛に26分、▲2四歩に45分と長考が相次ぎました。
先手の高見七段が図の▲2四歩から△同歩▲同飛と横歩取りを狙って、細かく動いています。
(朝の佐藤天彦九段)
図は45手目▲2四歩の局面。43手目▲9七角に30分、続く△8五飛に26分、▲2四歩に45分と長考が相次ぎました。
先手の高見七段が図の▲2四歩から△同歩▲同飛と横歩取りを狙って、細かく動いています。
(朝の佐藤天彦九段)
1組2位の佐藤天彦九段は1組に計8期在籍。決勝トーナメント進出は今回で5回目です。意外にも、過去4回の決勝トーナメントはすべて初戦で敗退。決勝トーナメント初勝利からのタイトル挑戦を目指します。今期は1組で出場して準優勝。決勝トーナメントは本局が初戦になります。
今期竜王戦の対戦カードは以下の通りです(左が先手)。
1組ランキング戦
1回戦 阿部健治郎七段●-○佐藤天彦九段
2回戦 山崎隆之八段●-○佐藤天彦九段
準決勝 佐藤天彦九段○-八代弥七段
決勝 永瀬拓矢王座○-●佐藤天彦九段
図の36手目△8一飛の局面で昼食休憩に入りました。消費時間は▲高見1時間15分、△佐藤天24分。対局は12時40分再開です。
対局者の昼食の注文は、高見七段が「肉豆腐山椒弁当(トッピングは糸こんにゃく)」(鳩やぐら)、「チキンガーリックバター焼きの単品」(鳩やぐら)。佐藤天九段は「豚しゃぶ(梅しそ)弁当」でした。また、高見七段はのどあめ、佐藤天九段は洗顔シートの買い出しも頼んでいました。
図は18手目△8五飛の局面。高見七段の先手で始まった本局は、相掛かりとなりました。矢倉が得意だった高見七段ですが、今年度に入って相掛かりを多用しています。前局の対森内俊之九段(2組2位)戦でも使っています。
図の△8五飛は実戦例の少ない手段で、佐藤天九段の工夫といえます。1筋を突き合った形では、今年1月のB級1組順位戦の▲藤井聡太竜王-△千田翔太七段戦(後手勝ち)で指されています。この将棋は、将棋世界2022年5月号の西田拓也五段の講座「コンピュータソフトやねうら王と行く 藤井将棋観戦ツアー」で詳しく解説されています。