2021年7月の記事

2021年7月 2日 (金)

Dsc_20791 (梶浦七段は、12時34分に戻ってきた)

Dsc_20901 (集中した様子で読みを入れる梶浦七段)

Dsc_20911 (記録係が再開を告げても、梶浦七段は指さずに考え続けていた。佐藤天九段はすぐには戻らず)

Dsc_20671 (昼食休憩時の対局室)

Dsc_20621 (手番の梶浦七段の側から見た盤面)

Dsc_20641 (馬を作ったうえで、攻めの姿勢を取る梶浦七段)

Dsc_20631 (佐藤天九段は、持ち歩の多さが一つの主張点。好きなときに▲1三歩成として反撃できる権利もある)

Dsc_20651 (佐藤天九段の盆)

Dsc_20661 (梶浦七段の盆)

20210702d正午、佐藤天九段が▲8六歩(図)とした局面で、梶浦七段が8分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲佐藤26分、△梶浦55分。昼食の注文は、佐藤天九段が「鶏肉のカレークリーム煮定食」(Le Carre)、梶浦七段が「(上)天丼」(ほそ島や)です。対局は12時40分に再開されます。

20210702c11時30分、前例では▲6五歩△同馬と馬を呼んでから▲6六金でしたが、佐藤天九段はわずか1分の考慮で単に▲6六金(図)とし、手を変えました。互いにまだほとんど時間を消費しておらず、十分な事前研究があることを想像させます。

Dsc_19781 (佐藤天九段)

20210702b図は11時30分より少し前の局面。すさまじい速度で手が進み、手数はすでに60手を超えました。かなり激しく戦っていますが、前例は1局あります(2019年に指された第61期王位戦予選の▲渡辺明三冠-△千葉幸生七段戦、肩書は対局当時)。その将棋は△5五歩以下、▲6五歩△同金▲6六金という進行です。なお、9筋の突き捨てが入っていない類例もあり(2020年に指された第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局の▲藤井聡太七段-△渡辺明棋聖戦、肩書は対局当時)、そちらは△5五歩に代えて△9三桂としていました。

Dsc_19851 (梶浦七段。早めに9筋の突き捨ても入れて、攻撃的に指している)

20210702a_2図は11時頃の局面です。相矢倉の脇システムの将棋になりました。いまは▲6四角△同歩の角交換から▲2六銀と出たところですが、△6四同歩としたのが少し珍しい手。多数派は代えて△6四同銀でした。△6四同歩は、▲2六銀に△6五歩▲同歩△7五歩▲同歩△3九角▲3八飛△7五角成というように馬を作る狙いです。佐藤天九段も梶浦七段も、過去に公式戦でこの△6四同歩を採用した経験があります。

Dsc_20061 (まずは梶浦七段が注文をつけた格好)

Dsc_20011 (佐藤天九段)

Dsc_19571 (朝、先に入室したのは梶浦七段。9時44分だった)

Dsc_19621 (前期ベスト4の梶浦七段。今期はどこまでいけるか)

Dsc_19611 (用意の飲み物は、水とレモンティー)

Dsc_19671 (9時49分、佐藤天九段がリュック姿で入室。記録係に盆とグラスを頼んだ)

Dsc_19691 (自身は座布団と脇息を好みの種類に交換しにいく)

Dsc_19701 (読売新聞観戦記担当は、大川慎太郎さん)

Dsc_19721 (着座すると、まずグラスに水を注いだ)

Dsc_19801 (佐藤天彦九段)

Dsc_19811 (梶浦宏孝七段)

Dsc_19891 (佐藤天九段の振り歩先で、振り駒が行われる。結果は歩が4枚で、佐藤天九段の先手に決まった)

Dsc_20081 (定刻になり、開始の礼を交わす)

Dsc_20101 (佐藤天九段の初手は▲7六歩)

Dsc_20141 (梶浦七段は1分ほど瞑想したあと、△8四歩と応じた)

Dsc_20151

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Sk

第34期竜王戦決勝トーナメントが着々と進行中です。7月2日(金)は、佐藤天彦九段(1組5位)-梶浦宏孝七段(4組優勝)戦が行われます。両者は本局が初手合いです。対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒によって決定されます。
本局の中継は、棋譜コメントを八雲、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

2021年7月 1日 (木)

Dsc_0070(感想戦)

Dsc_0072

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Dsc_0077(八代七段。次戦はベスト4入りを懸けて、1組2位の久保利明九段と対戦する)

本局の中継は以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。