図は11時30分より少し前の局面。すさまじい速度で手が進み、手数はすでに60手を超えました。かなり激しく戦っていますが、前例は1局あります(2019年に指された第61期王位戦予選の▲渡辺明三冠-△千葉幸生七段戦、肩書は対局当時)。その将棋は△5五歩以下、▲6五歩△同金▲6六金という進行です。なお、9筋の突き捨てが入っていない類例もあり(2020年に指された第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局の▲藤井聡太七段-△渡辺明棋聖戦、肩書は対局当時)、そちらは△5五歩に代えて△9三桂としていました。
(梶浦七段。早めに9筋の突き捨ても入れて、攻撃的に指している)