2020年8月の記事
2020年8月13日 (木)
梶浦六段の勝負手
夕食休憩時の対局室
夕食休憩

18時、この局面で羽生九段が30分使って、夕食休憩に入りました。消費時間はともに3時間26分。夕食の注文は、羽生九段が「チラシ(中)」(千寿司)、梶浦六段が「ハッシュドビーフ、チーズ追加」(Le Carre)です。対局は18時40分から再開されます。
(チラシ・中)
(ハッシュドビーフ)
※写真はチーズなしのものです
羽生九段の猛攻
上図は▲8七同銀と歩を取った局面。ここで羽生九段は△同飛成と思いきった攻めに出ました。以下、▲同金△7九飛▲3三歩成△同金▲6五桂△7八飛成と進んで下図。一気に終盤戦へとなだれ込みました。飛車と金銀の2枚換えが約束された格好となり、羽生九段がリードを奪ったかもしれません。













図は3三にいた銀を4四に上がった局面。この手は14時42分の着手でした。5三の地点を強化して▲4五桂や▲6五桂に備えています。先手は角、後手は飛車を2枚手にする構図となりましたが、次に△3六歩という明快な狙いがある分、指し手は後手のほうが分かりやすそうです。梶浦六段はこの局面で長考に沈んでいます。










13時35分、この局面で梶浦六段は40分以上、時間を使っています。 飛車を逃げるなら▲3五飛しかありませんが、△4四角、あるいは△2八角の対応策を練っておく必要があります。


