2020年7月の記事

2020年7月27日 (月)

第33期竜王戦決勝トーナメントから、佐藤康光九段(1組4位)と梶浦宏孝六段(5組優勝)の一戦を中継します。勢いのある梶浦六段が勝ち進むのか、佐藤九段が止めるのか。勝者は羽生善治九段(1組優勝)と挑戦者決定三番勝負進出をかけて戦います。

対局は7月27日(月)、東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各5時間。先後は振り駒で決定します。

インターネット中継は棋譜・コメント入力を玉響、ブログを文が担当します。

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2020年7月25日 (土)

以上で本局の中継は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。

Maru(勝った丸山九段。次戦は佐藤和俊七段と対戦する)

Ma (得意の後手番一手損角換わりで難敵を破った)
Huzii1
(藤井聡棋聖は今期はここで敗退)Syuu(終局後、しばらく下を向いたままだった)

Kannsou(感想戦の模様)

2020年7月24日 (金)

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丸山九段の猛攻で追い詰められた藤井聡棋聖ですが、図で▲3一銀の勝負手を繰り出しました。一見は露骨な王手ですが、恐ろしい狙いを秘めています。対して(1)△5一玉には▲7三角~▲5五角成、(2)△5二玉には▲7四角~▲6五角で、いずれも急所の攻め駒を抜くことができます。後手はどう応じるのが正解なのでしょうか。

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丸山九段が切り合いの変化に踏み込み、一気に激しくなりました。図は△6九角に▲7九金打と補強したところ。しかし後手玉は角を渡しても大丈夫なので、丸山九段としては寄せに入るチャンスです。

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図の▲6七角は自陣を補強しつつ▲2三角成を見た攻防手。この手に最後の1分を使い、藤井聡棋聖は一分将棋に突入しました。対する丸山九段の残りは1時間17分。局面の均衡は保たれていますが、残り時間の差が依然として大きいです。後手は▲2三角成が怖くないと見れば(1)△7五歩、急いで攻めるなら(2)△6六銀▲同銀△9八歩▲8八玉△8六飛▲8七歩△6六飛という順があります。

Huzi(藤井聡棋聖。一分将棋に入ったが、先はまだまだ長い)

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図は21時を回って藤井聡棋聖が▲7五歩と角を追ったところ。後手はここでの角の逃げ場所が悩ましいでしょうか。(1)△4一角と引いて▲9七香に△8六歩▲同銀△9六歩(参考図)の順を残しておくか、(2)△3八角成と馬を作っておくか。(3)△6三角と引いて3六銀をにらんでおく手もあり、どの手も魅力的。丸山九段は額に手を当て、比較に悩んでいる様子です。

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図は藤井聡棋聖が4八の飛車を3八に移動したところ。4六銀の退路を消し、次に▲4七歩の銀取りを見せています。丸山九段としてはこのまま打たれてはまずいので、助ける手段が必要です。(1)△4四角や(2)△4九角、(3)△6五角が候補手でしょうか。

Yoru (受けに回る丸山九段。どうにかバランスを保ちたい)

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18時、図の局面で丸山九段が5分使って夕食休憩に入りました。。消費時間は▲藤井聡棋聖4時間25分、△丸山九段1時間34分。夕食の注文は両者ともに鳩やぐらの「チキンガーリックバター焼き弁当」。丸山九段はご飯大盛りです。対局は18時40分に再開されます。

Photo_9(18時5分の特別対局室。藤井聡棋聖が残っていた)