2018年10月の記事
畠山鎮七段と武富女流初段が壇上に
大盤解説会が始まる
後手の攻め、先手の受け
10時30分頃、局面は図のように進みました。封じ手△7六同銀から▲7七金△同銀成▲同銀△6五歩▲7六銀打△6六銀▲5六金で現在の局面となります。後手は角桂と金の交換で駒損を招いていますが、相手を歩切れに追い込んでいます。
「▲5六金は受けの手です。先手が受けきるのは難しそうだといいましたが、かといって、いますぐ攻め合いを目指すのは、先手玉が不安定で反動が厳しすぎます。まずは受けに回って、どこかでチャンスを待って反撃を目指すということになろうかと思います」(桐山九段)
後手が攻めをつなげることができるのか、先手が受けきって反撃に転じることができるのか、局面は勝負どころを迎えているといえそうです。
2日目午前のおやつ
9時58分頃、対局者におやつが運ばれました。注文は広瀬八段が「かぼちゃプリン」と「紅茶」、羽生竜王が「いちじくのタルト」と「コーヒー」です。
武富女流初段が食レポに挑戦しました。昨日試食したいちじくのタルトは「ほんのりした甘さで”じくっ”とした食感がよくおいしかったです」との感想でした。本日、試食したかぼちゃプリンは「かぼちゃのやさしい甘さがいいですね。さらっとしていて飽きないおいしさです」とコメントしました。
受けきるのは容易でない
図は10時頃の局面。
1日目の検討では後手の攻めが細く自信がないと見られていましたが、ここまで進んでみると、先手がうけきるのは容易でないと、検討陣の判断が変わってきています。
「▲5六金△7七銀成▲同桂に△6六金を検討していましたが、後手の攻め筋が意外に豊富で、先手も大変という印象です。少なくとも、先手が受けきって勝てるという雰囲気ではありませんね」(桐山九段)
「考えれば考えるほど受けにくいですね。普通は▲6六同銀△同歩▲7七銀で受かりそうな形ですが、△8七歩がうるさい攻めです。▲8七同歩は△6七銀がありますし、歩を打たれて取れないようでは後手の攻めが続きそうです」(中田功七段)
「いや、これは予想以上に大変ですね。この細い攻めで勝負できると見た羽生竜王の大局感はさすがです」(桐山九段)
封じ手は△7六同銀
両対局者が入室
大盤解説会、ライブ中継情報
<宮地嶽神社>
日時 24日(水)11時から終局まで(10時受付開始)
場所 宮地嶽神社・開運殿
解説者 畠山鎮七段
聞き手 武富礼衣女流初段
参加費 高校生以上2000円、中学生以下1000円(先着200人、未就学児入場不可)
問い合わせ 福津市地域振興課(0940-62-5014)
<ライブ中継>
将棋プレミアムでの生中継は(無料配信)の解説は屋敷伸之九段、聞き手は安食総子女流初段が務めます。
【将棋プレミアム 竜王戦第1局2日目】
https://www.igoshogi.net/shogipremium/live/live_info.html?live_id=87a252f05ba60bb03f889ed931882ae5
ニコニコ生放送の解説は糸谷哲朗八段、聞き手は鈴木環那女流二段が務めます。
【ニコニコ生放送 竜王戦第1局2日目】
http://live.nicovideo.jp/gate/lv315581603
AbemaTVの解説は行方尚史八段、小林裕士七段、聞き手は中村桃子女流初段、飯野愛女流初段が務めます。
【AbemaTV 竜王戦第1局2日目】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/9z3Uno7vqAoVPM