2018年10月24日 (水)

受けきるのは容易でない

Ryuou20181023010166図は10時頃の局面。
1日目の検討では後手の攻めが細く自信がないと見られていましたが、ここまで進んでみると、先手がうけきるのは容易でないと、検討陣の判断が変わってきています。

「▲5六金△7七銀成▲同桂に△6六金を検討していましたが、後手の攻め筋が意外に豊富で、先手も大変という印象です。少なくとも、先手が受けきって勝てるという雰囲気ではありませんね」(桐山九段)
「考えれば考えるほど受けにくいですね。普通は▲6六同銀△同歩▲7七銀で受かりそうな形ですが、△8七歩がうるさい攻めです。▲8七同歩は△6七銀がありますし、歩を打たれて取れないようでは後手の攻めが続きそうです」(中田功七段)
「いや、これは予想以上に大変ですね。この細い攻めで勝負できると見た羽生竜王の大局感はさすがです」(桐山九段)