前夜祭は、18時から大船渡プラザホテルで開始されました。会場には関係者のほかに、多くのファンがつめかけました。
(歓迎あいさつ 戸田公明・大船渡市市長)
「将棋界の最高位のタイトル戦であります竜王戦が、この大船渡で行われることは誠に光栄です。また全国各地から大船渡にお越しくださいました皆さまを、心から歓迎いたします。東日本大震災から6年7ヵ月あまりが経過いたしました。皆さまに励ましを受けながら、大船渡市民一同、復興に努めてまいりました。今年の3月、8割近くまで復興が進んでいます。しかしながら、まだ道半ばです。このような素晴らしい対局が行われることで、頑張っている多くの市民に、大きな感動と将来に向けた勇気をいただけるものと思います」
(歓迎あいさつ 斎藤俊明・大船渡市商工会議所会頭)
「東日本大震災で甚大な被害を受けた地域のために、大船渡では平成24年度の王将戦以来の開催となりました。大船渡では今年4月に第2期の街開きが行われ、新しい商店街が誕生しましたが、市の復興はこれからです。大船渡の地場産業は水産業です。三陸の海は黒潮と親潮が交差する豊かな漁場で、世界三大漁場に数えられています。いまはサンマの盛漁期で、新鮮でおいしいサンマの水揚げが連日行われています。青魚のサンマには記憶力によく効くDHA、EPAが多く含まれています。2日間の対局は、大船渡の新鮮な魚を多く食した先生に勝利の女神が微笑むのではと予測しています。大いに大船渡を堪能していただければと思います」
(書き起こし=文、写真=紋蛇)